賃貸で小さい下駄箱、収納力アップのアイデア！　買ってはいけないNGグッズは？

整理収納アドバイザーの伊藤まきさんが、収納のやり方、散らかるお部屋を使いやすく生まれ変わらせる連載シリーズ【「お片付け」ビフォーアフター】。

　第11回目の片付けモニターは、東京都港区・ワンルーム賃貸に暮らすSさん（38歳）です。収納が少なく狭い部屋でも、ホテルのようにスッキリ暮らしたいというリクエストに応えます。

目次

・【お悩み】下駄箱の収納力をアップしたい
・賃貸でも棚板を増やす！
・【靴収納のNGグッズ】靴スタンド
・【お悩み】下駄箱下の収納スペースが片付かない
・棚板と「細長い収納ケース」を足す
・下駄箱全体【Before・Afer】

【お悩み】下駄箱の収納力をアップしたい

　前回、下駄箱クローゼットの上段に「毎日使う小物」を収納しました。今回は、下駄箱の中段と下段を片付けます。中断には靴、下段には日用品などが雑然と突っ込まれています。

　この空間を収納力が増えるように片付けていきます。

賃貸でも棚板を増やす！

　下駄箱の棚板を、2枚から3枚に増やしました。賃貸マンションでも、長く暮らす予定であれば「板を増やす」ほど使いやすくなります。良い収納（仕組み）を作れば、散らかりにくく便利な収納棚になります。

　今回は、横幅が狭い棚なので板の厚みが既存棚（1.6cm）より、薄い（1.2cm）棚にしています。薄くなるぶん、板のお値段も安くなります。

【靴収納のNGグッズ】靴スタンド

　下駄箱の最上段に「靴スタンド」が4つありますね。棚板を増やす前に買い揃えていたグッズなので、そのまま使っていますが実は「NG」。

　とはいえ、棚板を設置するダボ穴がないときは、棚板代わりに使えるので「お助けアイテム」でもあります。

　続いては、下駄箱下の収納を見直していきます。

【お悩み】下駄箱下の収納スペースが片付かない

　下駄箱下は2段になっていますが、どれも無造作に使っていないモノと種類別に分けていない日用品がざっくり入ってました。

【After】棚板と「細長い収納ケース」を足す

 　板を1枚増やし、収納ケースを増やしました。棚を増やすほかに、最適な収納ケースを使うのもポイントです。

　下駄箱の奥行き（約45cm）と棚板の奥行き（約35cm）を、無駄なく使い切ることができる「細長い収納ボックス」①③を選びました。

　写真の①はダイソー「クリア収納ボックス D38cm」330円（残念ながら完売）。奥行きが38センチあり、空間を使い切れます。

　透明のアクリルケースで頑丈なのと、寸胴型に近いデザインも無駄がなく、良い収納ケースだといえます。

　細長い、寸胴型に近い、透明の収納ボックスを100均で選ぶならこちらも定番。③「ロングバスケットワイド クリア」（110円）は、奥行き33.7センチです。

　キャンドゥ、セリアとダイソー、ワッツでも買える人気アイテム。こちらも「細長い収納ケース」として、よく選びます。

　一方で、下駄箱に使うのはNGの収納ケースもあります。

【下駄箱のNGグッズ】紙製の空き箱

　ちょうど良いサイズなので、とりあえず収納ケースとして使いがち。

　でも、紙製の箱を下駄箱に使う場合、下駄箱のにおいと、雨具（湿気が多い）によって害虫がつきやすい欠点があります。害虫は、紙製の隙間に卵を産みがちなので要注意！ 透明のケースなどに、買い替えると良いです。

　スタッキングできる②「蓋付き収納ケース」は、見える場所に使うのはよいですが、扉の中にしまうのはNG。何を収納したのかわからなくなってしまいます。今回は、比較的あまり使わないフック類を収納しました。

下駄箱全体【Before・Afer】

　賃貸マンションでも、長く暮らす予定であれば棚板を増やしましょう。収納ケースも正しく選択できれば散らかりにくく便利な収納棚になります。