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- 2025/06/21 12:00
【ロピア】激動の2025上半期をウォッチャーが解説! フジテレビの“救世主”になった?
こんにちは。今日も推しスーパーで買いすぎてしまったライターの沢口ピア子です。今回は、「食のテーマパーク」を謳うロピアと、その運営会社「OIC(オイシー)グループ」の近況をチェックしたいと思います。
ロピアの店舗(写真:スーパーマーケットファン) 目次
・【ロピアの歴史】藤沢の肉屋が「スーパーの異端児」と呼ばれるまで
・【気になる動き(1)】ロピア、ついに「現金のみ」を廃止
・【気になる動き(2)】ロピア店舗急増も、沖縄進出は頓挫?
・【気になる動き(3)】『サザエさん』のスポンサーに!
・【気になる動き(4)】企業買収が破竹の勢い!
・【気になる動き(5)】飲食店が増加……肉以外も!【ロピアの歴史】藤沢の肉屋が「スーパーの異端児」と呼ばれるまで
ロピアのカート(写真:スーパーマーケットファン) 豊富な品揃えやお買い得商品の多さが魅力の精肉部門や、大容量で安いオリジナル惣菜などが人気のロピアは、もともと神奈川県藤沢市の精肉店「肉の宝屋」として1971年に創業。
94年にスーパーマーケット事業に参入すると、何度か社名変更を繰り返したのち、2011年に設立された持株会社「ロピア・ホールディングス」(現「OICグループ」)の傘下となりました。
“映え”を意識したダイナミックなオリジナル商品や独特な経営方針から「日本版コストコ」「スーパーの異端児」などとも呼ばれるロピアですが、OICグループは今年3月に新経営理念やリニューアルしたコーポレートロゴを発表。2031年までに「売上高2兆円」を目指して、近年さまざまな動きを見せています。
そこで、最近のOICグループやロピアの気になる動きをいくつか振り返ってみましょう。
2025年上半期のポイント①:ロピア、ついに「現金のみ」を廃止
ロピアのチャージ機(写真:スーパーマーケットファン) 長らくレジ周囲に「現金払いのみ」の文字が躍っていたことでおなじみのロピアですが、3月からロピア公式アプリを使った「アプリ支払い」が順次スタート。さらに、チャージを対象としたポイントプログラム「C(シー)」も初夏から開始予定だそうです。
専用アプリへのチャージ方法は「現金」「クレジットカード」「銀行口座」の3通りで、「C」は1,000円のチャージごとに100Cずつ付与されるとか。
現金チャージは店頭の「チャージ機」で可能ですが、クレジットカードと銀行口座からのチャージには金額ごとにシステム利用料がかかる仕組み。その金額は1,000円なら11円、3,000円なら33円、5,000円なら55円(平日のみ。土日利用は倍額)……たくさんチャージすればするほど上がっていきます。
筆者の最寄り店舗でも導入されていますが、入り口のチャージ機を見るたびに「システム利用料は払いたくないけど、現金でチャージするなら現金払いでいいしな~」という思いが過ぎってしまい、今のところチャージ未経験。
ただ、「C」が始まったらその印象はガラリと変わるかも? とりあえず、もう少し“様子見”しようかなと思います。
2025年上半期のポイント②:ロピア店舗急増も、沖縄進出は頓挫?
写真ACより 31年までに「300店舗体制」を目指すOICグループですが、24年2月時点で約90店舗だったロピアの店舗数は、現在125店舗(国内118店舗、海外7店舗)まで増加。
4月以降に茨城県や大阪府などに8店舗がオープンし、初夏には愛知県と埼玉県のイトーヨーカドー跡地、加えて三重県四日市にオープン予定だそうです。
一方で先月、昨年3月にオープンしたばかりの沖縄1号店(沖縄国際通り店)が突如閉店。ロピアは昨年、沖縄で24時間営業のスーパー「フレッシュプラザユニオン」などを運営する「野嵩商会」とフランチャイズ契約を結び、「県内20店舗を目指す」としていましたが、何かしらの理由で先月をもってフランチャイズ契約が終了したようです。
多くの沖縄県民がロピアの上陸を喜んでいただけに、「なんで?」と驚きの声が上がっていますが、ロピア側によれば、「関係者間での合意事項および契約上の守秘義務に基づき、具体的な経緯や内容等についてのご説明は差し控えさせていただきます」とのこと。
約1年で計画が頓挫した理由は定かではありませんが、最近、北海道で急拡大しているロピアだけに、再び「北は北海道から、南は沖縄まで」という文句を使える日がくるといいですね。
2025年上半期のポイント③:OICグループ『サザエさん』のスポンサーに!
ロピア(写真:スーパーマーケットファン) 元SMAPの中居正広さんと元社員のトラブルなどの影響で、続々とスポンサーが離れてしまったフジテレビ。国民的アニメ『サザエさん』も例外ではなく、2月から“提供社ゼロ”になったことが話題となりました。
そんな窮状にフジがあえぐ中、OICグループは4月から『サザエさん』のスポンサーとなり、CMを放送。ロピアのCMではないものの、地上波全国放送でOICグループのCMが流れたことに興奮したロピアファンは筆者だけではないはず?
フジの救世主となった同グループですが、家族層に明るくアプローチするロピアと『サザエさん』の相性は抜群。それに、サザエさんが財布を忘れても、もうスマホ決済が導入されているので安心ですね!
2025年上半期のポイント④:企業買収が破竹の勢い!
“和の鉄人”こと道場六三郎の関連会社もOICグループ傘下(写真:スーパーマーケットファン) 「31年までにグループ会社100社」を目指し、破竹の勢いで企業買収を繰り返しているOICグループ。
今年2月時点で33社が参画していましたが、その後も以下の企業を買収しています。
・最先端スマート農業を展開する「有限会社アグリマインド」
・東京・銀座のレストランバー「THE HAMILTON」
・米飯を中心とした食品加工メーカー「コメックス株式会社」
・餡子の製造を行う「株式会社岩村製餡工場」
・長野県の生産工場「株式会社キノラボ」
・老舗酒類メーカー「相生ユニビオ株式会社」現在もロピアで売られている多くの商品がグループ会社で製造されていますが、今後、その割合はさらに上がりそうです。
2025年上半期のポイント⑤:飲食店が増加……肉以外も!
「THE BIFTEKI」(写真:スーパーマーケットファン) OICグループが運営する飲食店が増加中! 3月には「中目黒中勢以」と新業態「ホルモンなかせい」を2店舗同時オープンしたほか、今月12日には人気ステーキチェーン「THE BIFTEKI」の4店舗目を東京・丸の内にオープン。
また、4月には、東京ミッドタウン日比谷のそば屋「そばがみ」をはじめ、日本料理人・神谷昌孝氏が手掛ける飲食事業を承継することを発表。これまで焼肉やステーキといった肉系料理の飲食店が目立ったOICグループですが、今後は幅広いジャンルの飲食店を展開していくのかもしれません。
ほかにも気になる動向が目白押しのロピアとOICグループ。いちファンとして、「売上高2兆円」「300店舗体制」「グループ100社」といった目標が達成されるのか、ロピタくんの陰から見守っていきたいと思います。
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