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麻辣湯ブームの牽引役【楊国福麻辣湯】昼下がりに長蛇の列! “ガチ中華”でも残念だった具は?

近年、若年層を中心に起こっている麻辣湯ブーム。この流行を牽引する店のひとつであり、中国本土に拠点を置く本格派チェーン「楊国福麻辣湯」をグルメライターが訪れ、その味を確かめてきました。

【楊国福麻辣湯】昼下がりに長蛇の列! ガチ中華感が味わえる本格的なおいしさ、人気ぶりに納得の画像1
「楊国福麻辣湯」の看板(写真:スーパーマーケットファン)

目次

【楊国福麻辣湯】麻辣湯ブームの牽引役
【楊国福麻辣湯】昼下がりに長蛇の列。女性客がほとんど
【楊国福麻辣湯】具材はグラムあたり4円、麺の無料サービスも
【楊国福麻辣湯】箸やレンゲ、受け取りはセルフで
【楊国福麻辣湯】具材6種! 麻辣湯を実食
【楊国福麻辣湯】“ガチ中華”感が味わえる本格的なおいしさ

【楊国福麻辣湯】麻辣湯ブームの牽引役

 中国・四川省が発祥とされる中華料理の麻辣湯。もともとは屋台料理版の火鍋のような料理でしたが、中国東北地方で“おひとり様向け火鍋”ともいうべきものが誕生。

 2000年代初頭から中国本土をはじめ、シンガポールやマレーシアなどでも流行し、中華料理における新たなB級グルメとして人気を獲得しています。

 日本においても、24年ごろから若年層を中心に麻辣湯ブームが到来。TikTokなどのSNSでインフルエンサーが専門店で実食する動画が投稿されたことで一気に注目が集まり、現在では多くのチェーンや専門店が出店されている状況となっています。

 そんな麻辣湯ブームの牽引役のひとつとして知られているのが、「楊国福麻辣湯」です。

 03年に中国東北部・ハルビン市で前身となる「楊吉麻辣湯」をオープンした同チェーンは、06年以降に急速に事業規模を拡大し、現在では中国国内と海外10カ国で7000以上の店舗を展開。

 日本には、18年に1号店を東京都豊島区にオープンしたのを皮切りに、都内を中心として19店舗を出店しています。

【楊国福麻辣湯】昼下がりに長蛇の列。女性客がほとんど

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「楊国福麻辣湯」の店舗外観。昼下がりにもかかわらず、入店待ちの列が(写真:スーパーマーケットファン)
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店舗前にあった看板。麻辣湯をはじめとした5種類のスープが選べるようです(写真:スーパーマーケットファン)

 今回は友人とともに店舗を訪れましたが、昼下がりの時間帯にもかかわらず、店の前には入店待ちの列ができており、その人気ぶりがうかがえます。

 また、入店待ちをしている人はもちろん、外から店内を見渡してみると、客のほとんどが女性。

 肥満中年男性である筆者としては少し場違いな感じを受けて尻込みしてしまった部分がありましたが、列に並ぶこと10分程度で入店することができました。

【楊国福麻辣湯】具材はグラムあたり4円、麺の無料サービスも

 入店後、店員さんに説明を受けたところによると、まずボウルとトングで食材コーナーから好きな具材を取り、その後支払いの際に好きなスープを選んで、先払いで会計を行うシステムとのこと。

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店内の食材置き場。ここから好きな具を取り、グラム4円での量り売りで料金を支払うシステム(写真:スーパーマーケットファン)
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麺も数種類。海鮮や練り物も(写真:スーパーマーケットファン)

 価格はグラムあたり4円での量り売り、スープなどは無料となっているとのことでした。

 また、会計が1000円以上となった場合、数種類の麺のうち1種類が80g無料になるサービスも行っているようです。

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1000円以上で麺類の中から1種類80gが無料に(写真:スーパーマーケットファン)

 麺が無料となる250g以上を取るべく、数十種類ある具材の中から「チンゲン菜」「白きくらげ」「しいたけ」「黄金軟骨団子」「牛すじ」「あさり」の6種類をチョイスし、狙い通りの量を目指してボウルに入れることにしました。

 筆者としては“ピタリ賞”が狙えるぐらいの分量だと思っていたのですが、会計に進んでみると、なんと480gと倍近くの量を取っていたことが発覚……! 

 「惣菜コーナーの量り売りでも、ついつい取りすぎちゃうんだよな……」と猛省することになってしまいました。自分のちょうどよい量を取るためには、ある程度通う必要があるということかもしれません。

 なお、今回はスープを「麻辣湯」の辛さ普通、サービスの麺は「牛すじ麺」を選択しました。

 友人はトマトスープを選択していましたが、筆者とは逆に具材を150gと控えめに取っており、会計の際に「麺のサービスを受けられないけど大丈夫?」と店員さんに確認されたものの、「スープだし、このぐらいの量でいいや」とそのまま会計。

 取材後に同店舗の食べログを見たところ、最低900円以上の購入が必要と書かれていましたが、友人はそれ未満。  少なくてもOKな場合があるようです。

【楊国福麻辣湯】箸やレンゲ、受け取りはセルフ

 会計を終えて、案内された席で待つと10分ほどで料理が提供されました。

 ちなみに、箸やレンゲ、エプロンなどは席の近くのコーナーからセルフで取ってくる形となっているほか、料理の提供の際には、レシートに書かれた注文番号を呼ばれ、それを受け取るという形になっていますので、しっかりと確認しておくことが大事かもしれません。

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席の近くには、箸やレンゲ、エプロンなどが置かれたコーナーがありました(写真:スーパーマーケットファン)

 以下、写真でその魅力をお伝えできればと思います。

【楊国福麻辣湯】具材6種! 麻辣湯を実食

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提供された「麻辣湯」のアップ(写真:スーパーマーケットファン)

 上記の通り、「麻辣湯」のスープは辛さ普通を指定したのですが、口に入れたときはまろやかな味わいが広がるものの、しっかりとした辛さとスパイシーな感じがあとから追ってくるタイプのものでした。

 辛い物が苦手な人は、さらに辛さを控えめにする方がいいと思います。

 今回チョイスした具材のうち、「チンゲン菜」や「白きくらげ」、「しいたけ」は予想通りの味わいでしっかりとおいしかったものの、意外だったのが肉類の味わい。

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チンゲン菜。スープや油と鉄板の相性(写真:スーパーマーケットファン)
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白きくらげ。クニュクニュとした食感が楽しめます(写真:スーパーマーケットファン)
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しいたけ。しみ込んだスープと、強いうまみ味が絶妙にマッチしています(写真:スーパーマーケットファン)

 「黄金軟骨団子」は、一般的なミートボールよりもかなり硬めで、そこに軟骨も加わることでかなりソリッドな食感となっています。また、ちょっとスモーキーな感じのする独特の風味もあり、麻辣湯と合わされるとかなり“ガチ中華”感のある一品でした。

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黄金軟骨団子。一般的なミートボールに比べるとかなり硬めの食感で、個人的には好みです(写真:スーパーマーケットファン)

 また、「牛すじ」はおそらく部位としてはアキレス腱だと思うのですが、こちらもしっかりと煮込まれたプルプルトロトロの味わいを予想していたものの、かなり噛み応えを残した仕上がりとなっており、トロッとした部分と、コリッとした部分が混在するような食感。

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牛すじ。プルプルの食感かと思いきや、こちらもかなり硬めの食感でした(写真:スーパーマーケットファン)

 これはこれで個人的には大いにアリですが、期待していたものと違うな、と感じる人も少なくないでしょう。

 サービスの「牛すじ麺」は、こちらもモチモチの食感ながら、しっかりと歯応えのあるもので、硬い麺類が大好きな筆者としては次回もリピート確定のおいしさ。

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サービスの牛すじ麺。モチモチかつコシがある太めの麺は噛み応えがあります(写真:スーパーマーケットファン)

 今回選んだ具の中で唯一、「あさり」に関しては、うま味もしっかりあった一方で、かなり塩気が強かったのがちょっと微妙に感じてしまいました。

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あさり。貝のうまみは十分ながら、ちょがかなり強く感じてしまい、今回選んだ具の中で唯一残念な一品でした(写真:スーパーマーケットファン)

 「牛すじ」の食感が硬めであったことから考えると、恐らくは具とスープを合わせてさっと煮る形での提供なのだと思いますが、このあさりに関しては塩気がスープに移るぐらいの時間は煮込んだほうがよりその魅力が発揮できるのではないでしょうか。

 とはいえ、全体的には十分においしく、しっかりめの食感のものが多かったせいか、顎は少し疲れたものの、よく噛んだことで満腹感もしっかりとある一杯でした。

 なお、友人が注文したトマトスープは、トマトのおいしさは前面に出た味わいではありましたが、具材が少ないせいなのか、少し塩気が立っており、スープとしてはちょっとパンチが強すぎる部分がありました。

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友人が頼んだトマトスープ。具が少ないからか、ちょっと塩気が強く感じました(写真:スーパーマーケットファン)

 具材が少なすぎるのもまた、本来のおいしさを味わえなくなるということなのかもしれません。

【楊国福麻辣湯】“ガチ中華”感が味わえる本格的なおいしさ

 自分で具材を選ぶ楽しさや、スープや一部の具材から“ガチ中華”感を味わうことができる本格的なおいしさのあった「楊国福麻辣湯」。

 今後もさまざまな具材やスープの組み合わせを楽しむために、それなりの頻度で通いたいと思っています。

 今回、筆者は少し具材を多く取りすぎてしまったこともあり、値段もそれに合わせて少々お高めになってしまいましたが、適量を取る分には十分にリーズナブルな価格で、本場の味わいを楽しめるお店だと言えると思いますので、興味を持った方はぜひ一度訪れてみてくださいね!

 

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  • 阿左美賢治(ライター)
  • 阿左美賢治(ライター)

    食品スーパー「ヤオコー」を愛する埼玉在住グルメライター。中学3年生で体重100kgを超え、全盛期の30代前半には200kgを超えた業界最大級の巨漢でもある。コンビニやチェーン店のグルメにも詳しい。趣味はスイーツ作り。

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