【七宝麻辣湯】だけじゃない、ガチ中華の味わいはコレ！　コンビニ系「麻辣湯」3品、食べ比べランキング

その刺激的なおいしさやヘルシーなイメージなどから、昨年あたりからブームとなっている中華料理の一種「麻辣湯」。同メニューについて、大手コンビニや食品メーカーが販売している3品をグルメライターが実食し、その実力を確かめてみました。

目次

・【七宝麻辣湯】出店ラッシュ！　若年層を中心にブーム
・“おうち麻辣湯”を楽しめる市販品3品を購入
・【ケンミン】「米粉専家 四川風麻辣湯めん シビ辛スープ味」138円を実食
・【日清】「世界のカップヌードル 四川発祥シビ辛料理 14種のスパイス麻辣湯」254円を実食
・【セブン＆アイ】「セブンプレミアム 痺れる辛さ 麻辣湯」537円を実食
・“おうち麻辣湯”おすすめランキング

※価格はすべて税込みです。
※2025年6月時点の情報です。

【七宝麻辣湯】出店ラッシュ！　若年層を中心にブームの麻辣湯

　中華料理の一種「麻辣湯」。麻辣スープでさまざまな具材を煮込んで提供される“おひとり様用火鍋”ともいわれるメニューです。

　同メニューは、昨年ごろからTikTokなどのSNSでインフルエンサーが専門店で実食する動画が投稿され、一気に人気を獲得。

　現在では若年層を中心にブームが起こり、“ラーメン王”として知られる石神秀幸氏が経営する「七宝麻辣湯」や、中国本土で人気のチェーンが日本に進出した「揚国福」などの専門店が数多く出店され、行列が絶えない状況となっています。

　こうした専門店では、野菜や肉、練り物などの多種多様な具材とスープの種類を購入者自身が選べるというカスタマイズの楽しさや、野菜などを多めに盛り付けることでヘルシーな一品にすることができるなどの点も人気が出た一因とされている麻辣湯ですが、その人気にあやかった商品も食品メーカーやコンビニなどが販売されています。

▶店舗急増の【七宝麻辣湯】行列でも食べたいワケ

“おうち麻辣湯”を楽しめる3品を購入

　今回は“おうち麻辣湯”を気軽に楽しめる商品3つをグルメライターが購入し、その実力をランキング形式で紹介していきます。

・セブンプレミアム　痺れる辛さ　麻辣湯　537円（税込み／以下同）
・世界のカップヌードル　四川発祥シビ辛料理　14種のスパイス麻辣湯　254円
・米粉専家　四川風麻辣湯めん　シビ辛スープ味　138円

　「セブンプレミアム　痺れる辛さ　麻辣湯」は、セブン＆アイのプライベートブランド「セブンプレミアム」から販売されている冷凍食品です。コンビニ最大手「セブンイレブン」や「イトーヨーカドー」系列店で購入可能。

　「世界のカップヌードル　四川発祥シビ辛料理　14種のスパイス麻辣湯」は、日清食品株式会社が販売するカップ麺の金字塔「カップヌードル」シリーズの一品。

　「米粉専家　四川風麻辣湯めん　シビ辛スープ味」は、“ケンケンミンミン焼きビーフン♪”というCMソングで知られる食品メーカー・ケンミン食品株式会社が販売している商品で、同社のフラッグシップ商品となっているビーフンと麻辣湯をあわせたものとなっています。

　今回はこれら3つの商品を、味、スパイシーさ、コスパの3つの指標について、それぞれ5段階で評価し、ランキングしてみました。

【ケンミン】「米粉専家 四川風麻辣湯めん シビ辛スープ味」138円を実食

評価

3位：米粉専家　四川風麻辣湯めん　シビ辛スープ味
味：★★★☆☆
スパイシーさ：★★☆☆☆
コスパ：★★★★☆
計　★9

　残念ながら3品の中で最も評価が低くなってしまったのは、「米粉専家　四川風麻辣湯めん　シビ辛スープ味」でした。

　スパイシーさが控えめのスープと、ビーフンのもちもちした食感は好相性で、味自体はアリなのですが、麻辣湯をはじめとした四川料理に期待するのはやはり刺激的なスパイスの風味であり、それが不足してしまっているのはコンセプトを考えるとマイナス。

　特に、麻辣スープと言えば「麻」にあたる花椒の風味と、「辣」にあたる唐辛子の風味の組み合わさったものであるものだと思うのですが、このスープに関しては前者である花椒の風味が少し不足しているように思いました。

　そのため、麺がビーフンであることも相まって、どちらかというとエスニック料理のような味わいだと感じられてしまい、麻辣湯として評価するとちょっと違うかな、というのが正直なところです。

　とはいえ、138円という安さは魅力的ですし、「麻辣湯風のエスニック系」袋麺ととらえれば、十分楽しめる商品だと思います。

【日清】「世界のカップヌードル 四川発祥シビ辛料理 14種のスパイス麻辣湯」254円を実食

評価

2位：世界のカップヌードル　四川発祥シビ辛料理　14種のスパイス麻辣湯
味：★★★★☆
スパイシーさ：★★★★☆
コスパ：★★★☆☆
計　★11

　2位は「世界のカップヌードル　四川発祥シビ辛料理　14種のスパイス麻辣湯」。

　14種類のスパイスが入っていることがアピールされているスープは、しっかりとスパイシーな風味があり、油揚げ麺によく合います。

　特に気に入ったのが、花椒などの味わいも感じるものの、クローブが強めとなっている点。

　筆者は火鍋のスープでも、花椒とはまた異なる舌のしびれを感じるこのクローブが効いたものを好んでおり、同様の味わいを持つこの商品のスープにはかなりハマりました。

　かやくとして入っているチンゲン菜やキャベツ、きくらげも十分おいしく、今回の商品の中で、手軽さとおいしさのバランスという意味では、この商品が一番優れているかもしれません。

【セブン＆アイ】「セブンプレミアム 痺れる辛さ 麻辣湯」537円を実食

評価

1位：セブンプレミアム　痺れる辛さ　麻辣湯
味：★★★★★
スパイシーさ：★★★★★
コスパ：★★☆☆☆
計　★12

　今回1位に輝いたのは、「セブンプレミアム　痺れる辛さ　麻辣湯」。

　麻辣スープにメインの具となる春雨に加え、豚肉、鶏肉団子、舞茸、きくらげ、白菜、チンゲン菜が入った冷凍食品です。

　こちらは花椒や唐辛子はもちろん、八角やシナモンなどの風味が強く出た、まさに“ガチ中華”といった味わいのスープに、ツルツルでモチモチの春雨や、シャキシャキの野菜、コリコリとしたきくらげなど、様々な食感が楽しめる一品。

　スパイシーさ、味ともに100点満点ともいえるおいしさでした。

　一方で、ちょっと気になってしまったのが調理法。パッケージの裏に書かれた説明では、凍ったままの商品を鍋にかけたあと、まずスープが溶け出すまで弱火で約1分、その後スープが沸騰するまで具材をかき混ぜながら強火で約4分、その後豚肉に火が入るまで中火で3分と、途中で細かく火加減を変えながら調理をすることが求められています。

　もちろん、一から作るのに比べたら全然楽ではありますが、人によってはかなり面倒に感じてしまうこともあるのではないでしょうか。

　単純なレンジアップ、あるいは一定の火加減で調理できるようになれば、まさに文句なしだと思います。

“おうち麻辣湯”おすすめランキング

1位：【ケンミン】「米粉専家 四川風麻辣湯めん シビ辛スープ味」138円

2位：【日清】「世界のカップヌードル 四川発祥シビ辛料理 14種のスパイス麻辣湯」254円

3位：【セブン＆アイ】「セブンプレミアム 痺れる辛さ 麻辣湯」537円

　以上、“おうちで麻辣湯”を楽しめる3商品をランキング形式で紹介してみました。

　はやりの味を自宅で気軽に楽しみたいという方は、ぜひこの記事を参考にして、お気に入りの商品を探してみてくださいね！