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「14年間でゴキブリゼロ」の家がやっている害虫対策とは? 梅雨にやるべき8つのポイント

ゴキブリやコバエ、蚊の動きが活発になる蒸し暑い季節。梅雨から夏にかけて、どのような「害虫対策」をしていますか? 家の中に虫が入らないように、外側(エクステリア)からはじめる8つの害虫対策を整理収納アドバイザーでクリンネスト2級の伊藤まきさんが紹介します。

目次

【害虫が出ない家になる方法】①害虫が食べる「有機物」を残さない
【害虫が出ない家になる方法】②家の外に「暗い場所」を作らない
【害虫が出ない家になる方法】③家のまわりに「水たまり」を残さない
【害虫が出ない家になる方法】④ベランダと窓の汚れを放置しない
【害虫が出ない家になる方法】⑤家と壁の「小さな穴」を塞ぐ
【害虫が出ない家になる方法】⑥外とつながる「排水口」の隙間を埋める
【害虫が出ない家になる方法】⑦窓の開閉時は、室内の照明を暗くする
【害虫が出ない家になる方法】⑧最後に「虫除けグッズ」
戸建て14年目でゴキブリの発見数はゼロ匹!

【害虫が出ない家になる方法】①害虫が食べる「有機物」を残さない

「14年間でゴキブリゼロ」の家がやっている害虫対策とは? 梅雨にやるべき8つのポイントの画像1
ブラシを入れると汚れが出てくる(画像:maki_organize)

 外壁の凹凸にブラシを入れると、高確率で虫とほこりが出てきます。落ち葉、枯れ草、砂埃の山、苔など有機物(生物に由来する物質)を餌とする害虫がいます。

 洗っていないペットボトルや缶のゴミなど、甘い香りや腐った臭いも害虫を呼びます。もちろん、段ボールを重ねて溜め込むのもNG。これらはしっかり処分しましょう。

【害虫が出ない家になる方法】②家の外に「暗い場所」を作らない

「14年間でゴキブリゼロ」の家がやっている害虫対策とは? 梅雨にやるべき8つのポイントの画像2
(NG例)道具や遊具の直置きと溜め込んだ段ボール(画像:maki_organize)

 害虫のほとんどは、外から家に入ってきます。家のまわりに、虫が隠れやすい「暗い場所」を作らないように掃除しましょう。

 園芸品グッズやほうき、ちりとりなど玄関まわりに「直置きしたモノ」を増やさないこと。アウトドア用品がある場合は、可動できる屋外ストッカーにまとめるなどスッキリした空間にしましょう。

【害虫が出ない家になる方法】③家のまわりに「水たまり」を残さない

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(NG例)植木鉢やゴミ箱の蓋に雨水が溜まりがち(画像:maki_organize)

 ゴキブリは、水がないと生きられません。コバエは、湿った場所や水分を含んだ有機物から水分を補給します。蚊は、水がなければ発生しません。

 家のまわりに、1センチでも水たまりを残さないようにします。自転車のカバーに溜まった雨水でさえも、蚊は繁殖します。甘い香りの缶ジュースの飲み残しや、濁った水も害虫にとっては誘い水です。

【害虫が出ない家になる方法】④ベランダと窓の汚れを放置しない

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(NG例)屋外に苔が多いほど、湿気が多いサイン(画像:maki_organize)

 ベランダの排水溝や雨樋の汚れ、ちりとりに残った雨水、放置されたゴミなどに害虫は引き寄せられます。

 窓側は、網戸に絡まった虫の死骸、窓についた鳥のふんは害虫の餌になります。また、ベランダに苔がある場合は、湿気を意味するので害虫を引き寄せる要因になります。

【害虫が出ない家になる方法】⑤家と壁の「小さな穴」を塞ぐ

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(NG例)通気口に隙間が多くフィルターが付いていない(画像:maki_organize)

 害虫の家への侵入経路は、たくさんあります。家の築年数や構造、環境まで含めるとまとめきれないほどあります。ここでは、一般的な戸建て(床下コンクリート)を例に、侵入経路となる「小さな穴」を6つまとめました。

①網戸の開閉時の歪みや傾き
②網戸のゴムやモヘアのすり減り
③網戸とサッシに1センチ以下の小さな穴
④換気扇と通気口のフィルターのズレ
⑤エアコンと壁の隙間に詰めたパテの劣化
⑥室外機のドレンホース

【害虫が出ない家になる方法】⑥外とつながる「排水口」の隙間を埋める

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(OK例)床下と家をつなぐ、排水管の隙間(画像:maki_organize)

 キッチン、風呂場、洗面所、トイレの排水口は、ゴキブリやハエの侵入経路です。排水管の詰まり(腐敗した有機物、油、食べかす)が放つ臭いに強く誘引されます。

 扉や引き出しをあけて見える排水管と床の間も要チェックポイント。穴があった場合は、そこから侵入するので「エアコン用パテ(固まらない粘土)」で隙間を埋めます。

【害虫が出ない家になる方法】⑦窓の開閉時は、室内の照明を暗くする

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窓を開ける換気を控えて、除湿機や送風を使う(画像:maki_organize)

 湿気のある季節だけは、室内干しにして「窓を開けない」方法を選ぶ人もいると思います。布団も乾燥機を使ったり、換気も除湿機でカバーできるようになりました。

 窓を開閉するときは、室内の照明を暗くしてからサッと出入りすると良いです。虫は寒色系の光に集まる習性があるので、虫が寄り付きにくい暖色系の照明(オレンジ色)や白色LEDライト(紫外線の放出量が少ない)に変えると効果的。

【害虫が出ない家になる方法】⑧最後に「虫除けグッズ」

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おまもりとして使う程度の心持ちで(画像:maki_organize)

 家の外側(エクステリア)に、虫が嫌う1〜7までの心掛けをした後にやっと「虫除けグッズ」の出番です。網戸周りに「防虫スプレー」をかけ、玄関や窓周りに「虫除けグッズ」を貼るなどの対策があります。

 とはいえ、すべての害虫に効く商品はないのが残念。特定の虫に限定した高額商品を選ばないと、、虫よけには意味がなさそう。

戸建て14年目でゴキブリの発見数はゼロ匹!

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地面に何も置かなければ、掃除しやすい(画像:maki_organize)

 一番大事なことは「害虫が嫌う環境」を作ることです。

 害虫は人間にみつかりたくないので「明るくて、何も置いていない場所」を嫌います。害虫は、水と食べ物がないと生きられないので「清潔に掃除した、乾いた場所」を嫌います。これらを意識すると、していなかった頃より「害虫が来ない家」になります。

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東京都が管理する下水道の側溝付近(画像:maki_organize)

 写真は、昔ながらの「害虫対策」ドクダミ草です。その独特の強い匂いから、蚊やゴキブリ、アリなどが嫌うハーブとして知られていましたが、湿った土や雑草も生い茂るので、最近の住宅事情では見かけません。

 でも、家の構造や地域性などの条件を除き、一般的な住宅の場合、虫除けグッズを置くより先にこうした「害虫が嫌がる環境を作る」と効果的です。

 ちなみに在宅勤務の筆者宅では、戸建て14年目でゴキブリの発見数はゼロ匹。なかなかの自慢だと思います。

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  • 伊藤まき(収納ライター)
  • 伊藤まき(収納ライター)

    収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。クリンネスト2級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。

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