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関西で閉店ラッシュ【ダイエー】これからどうなる? 売り場で予感した“新生ダイエー”の柱

現在はイオングループとなっている「ダイエー」ですが、このところ関西方面で閉店が相次いでいます。関東では、ダイエーが消滅するとも伝えらえていますが、実際に店舗で買い物をして現在の様子をチェックしてきました。

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ダイエー下北沢店が入るビル(画像:スーパーマーケットファン)

目次

【ダイエー】関西で閉店相次ぐ、関東では消滅の可能性も
【ダイエー】行ってみた! 目立つ売り場は?
【ダイエー】「低糖質レーズンパン」(170.64円)実食
【ダイエー】「お肉が美味しい黒酢酢豚」(429.84円)
【ダイエー】ディーズベーカリーが柱のひとつに?

※2025年10月7日の情報です。
※最新の情報は公式サイト等をご確認ください。

【ダイエー】関西で閉店相次ぐ、関東では消滅の可能性も

 2015年にイオンに買収されたダイエー。90年代半ばは売上高が3兆円に達していたものの、2000年代から業績が悪化し、14年2月期まで赤字が続き、イオンに完全買収されました。

 ダイエーが運営する総合スーパーは「イオンフードスタイル」に転換され、「ダイエー」の名前は食品専門スーパーの屋号になっています。

 買収に伴い、関東エリアと関西エリアに事業を集中していましたが、25年に入ってから閉店が相次いで報じられています。

 2月に大阪府の西宮店、兵庫県の新在家店、7月に同府曽根店、8月に千葉県のいちかわコルトンプラザ店、9月に同府和泉店、10月に兵庫県の塚口店と立て続けに閉店を迎え、来年1月にも埼玉県の東川口店が40年間の営業を終了するとのことです。

 ダイエーに関して8月にイオンが発表した経営方針によると、26年3月から、関西では同傘下のスーパー「光洋」をダイエーの下に配し、関西におけるスーパー事業を集約するとのこと。

 関東では、イオン系スーパー「マックスバリュ関東」等にダイエーの関東事業を経営統合。関東店舗の運営から撤退となります。

【ダイエー】行ってみた! 目立つ売り場は?

 ダイエーの下北沢店へやって来ました。2011年にダイエーの都市型スーパー「foodium下北沢」としてオープンし、22年3月にダイエーにリニューアルした店舗になります。


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ダイエーのロゴ(写真:スーパーマーケットファン)

 商業ビルの地下1階、地上1階フロアがダイエーになっています。

 地下は生鮮食品、冷凍食品、日用雑貨など。1階は惣菜や弁当などがメインの構成です。今回は1階をチェックしていきます!

 1階に入店してすぐ目に入るのが、「ディーズベーカリー」というインストアベーカリーのコーナー。食パンを模した看板は、店外からも目に入るほど目立ちます。

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1階に入店してすぐの場所はベーカリーコーナー(写真:スーパーマーケットファン)

 後から調べたところ、21年にディーズベーカリーの公式サイトが誕生しているので、その頃に立ち上がったブランドと思われます(一部店舗では展開していません)。

 目視できる範囲にパンの焼き場は見られませんが、ラベル表示をチェックするとちゃんと店内で製造。惣菜パンのほか、ドーナツ、スイートポテト、マフィンやパイといった甘いものも豊富にそろっていて、目移りするラインアップ! 

 足を止める人も多い人気コーナーです。

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スイートポテト(写真:スーパーマーケットファン)

 少し離れたところに、低糖質パンのコーナーも。ディーズベーカリーオリジナルです。

 スーパーのインストアベーカリーで低糖質も対応しているのは珍しく感じます。

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低糖質パンのコーナー(写真:スーパーマーケットファン)
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「70%糖質オフのレーズンパン」(写真:スーパーマーケットファン)

 惣菜売り場は、店内調理品をメインにとても見やすく、選びやすく置かれているのが印象的。通路も広めなのでストレスフリーなのがありがたいです。

 スーパーではすっかり定番になった店内で焼き上げるピザは、大きめカットの野菜がゴロゴロトッピングされているカレーピザが魅力的!

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ピザのポップ(写真:スーパーマーケットファン)
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「ごろっと彩り野菜のカレーピザ(ハーフ)」(486円)(写真:スーパーマーケットファン)

【ダイエー】486円「ゴロッと野菜ピザ」食べたら感激クオリティ!

 惣菜・お弁当は和洋中と一通りそろった安心のラインアップ。単身者か2人世帯にちょうどよい量で展開されていますが、下北沢駅前という立地も関係しているのでしょう。

 どれを購入しようかと、かなり逡巡していたところ、店員さんが調理品を持って補充を始めました。出来立ての酢豚は、つやつやでほかほかでおいしそう! 

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「お肉が美味しい黒酢酢豚」(429.84円)(写真:スーパーマーケットファン)

 午後3時ですが、惣菜コーナーはほどよく賑わいがあり、単身の高齢者やベビーカー同伴の女性、2人組の中年女性の姿が見られます。

【ダイエー】「低糖質レーズンパン」(170.64円)

 ディーズベーカリーの低糖質パンを実食します。

 袋の裏面を見ると、製造はボンテというダイエーのグループ会社になっていました。

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「低糖質レーズンパン」(写真:スーパーマーケットファン)

 カロリーは187キロカロリー。

 日本食品標準成分表(2022年版5訂)のロールパンと比較して糖質が70%オフの生地を使っています。

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原材料など(写真:スーパーマーケットファン)

 消費期限は購入日の2日後になっています。

 そのままでいただくと、レーズンがジューシー! 低糖質と感じさせない生地の食感、味わいです。

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断面(写真:スーパーマーケットファン)

 低糖質パンには、モソモソして食べにくい、おいしくないという印象がありましたが、まったくそんなことがありません。

 ラム酒を含んだレーズンはジュワッとおいしく、スライスアーモンドも香ばしい。普通のレーズンパンの中でもおいしいほうで、低糖質にかかわらず選びたいパンです。

【ダイエー】「お肉が美味しい黒酢酢豚」(429.84円)

 中華の惣菜から「お肉が美味しい黒酢酢豚」を実食します。

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「お肉が美味しい黒酢酢豚」(429.84円)(写真:スーパーマーケットファン)

 フタを開けると、大きな豚肉がゴロゴロと6個も! テンションが上がります。

 黒酢あんもたっぷりでおいしそう!

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黒酢あんたっぷり(写真:スーパーマーケットファン)

 そのままいただくと、黒酢あんの優しい甘みと、肉そのものがおいしい!

 肉の味が濃く、白米が進みます。原材料に「豚味付け肉」とあるので、下味がしっかりしているのかもしれません。

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原材料(写真:スーパーマーケットファン)

 肉のサイズがゴロッとしているから、1個2個で満足感があります。ニンジンや玉ねぎも大きめでうれしい!

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豚肉そのものに味がついてておいしい(写真:スーパーマーケットファン)

 食感を邪魔するようなスジや脂身もなく、温めなくておいしく食べられました。

【ダイエー】これからはディーズベーカリーが柱のひとつに?

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ダイエーの基本理念(写真:スーパーマーケットファン)

 今回、下北沢店で買い物をして、昨年利用した海老名店と比較すると、店内の清潔感やベーカリー、惣菜売り場の構成がまるで異なるスーパーの印象を受けました。

 22年にリニューアルオープンした店舗であることを踏まえると、ダイエーが今後、関西で展開する新生ダイエーの売り場も「こんな雰囲気になるのかな?」と想像ができるものでした。

 なかでも、ディーズベーカリーは店外からも看板が見えるように位置していて、実際に人気コーナーでもあります。ダイエーが力を入れている様子がわかるだけに、今後の柱のひとつになるのではないでしょうか。

 関東ではダイエーがマックスバリュ関東に変わると伝えられていますが、今回実食した商品の中にはかなり魅力を覚えるものがあったので、ダイエーが開発してきた品も、引き続き売り場で共存してほしいと願っています。

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