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　福岡で人気のチェーン「資さんうどん」がすかいらーくグループに加わり関東進出を果たしたことで、「丸亀うどん」「はなまるうどん」が主力のうどんチェーン勢力図に変化が起こるのではないかと注目を集めています。そんな中、うどんを中心にした和食レストランチェーン「味の民芸」の様子が気になり、実食してきました。

目次

・【味の民芸】とは？
・【味の民芸】ランチに行ってみた！
・「肉すきうどん」ご飯セット1,440円実食
・うどんチェーンでは高価格帯、でも好調も納得！

【味の民芸】とは？

　関東の首都圏を中心に店舗展開をする「味の民芸」。公式サイトによると「日本最大の手延べうどんが美味しい和食ファミリーレストラン」で、2024年12月時点で50店となっています。

　1976年、岡山県に1号店を開業し、日清食品グループだった時代を経て、2014年に株式会社サガミホールディングスの傘下になりました。

　日清時代は赤字業績に苦しんでいたところ、サガミ傘下になってからV字で黒字回復！　営業利益8億円の赤字が3億7,000万円の黒字に転換したといいます。

　味の民芸のうどんの特長は「手延べ」。讃岐うどんに代表される「手打ち」うどんが生地を平たく延ばして包丁で切るのに対し、手延べはうどん1本の太さまで生地を細く長く延ばし続けてから切る手法で、手打ちより手間暇がかかるそう。これにより、うどんのコシとツルツル感が味わえるとのことです。

　24年3月期には、コロナ禍が落ち着き客足が戻ったことで全店舗のうち40店舗で月間売上高が過去最高を記録したといいます。

【味の民芸】ランチに行ってみた！

　平日の午前11時半過ぎ、味の民芸へやって来ました。朝から冷たい雨が降り続け、昼でも気温は上がらないまま。客足は微妙かなと思いきや、ひっきりなしにお客さんがやって来て、午後12時半には満席に！　入口は空席待ちの人であふれていました。

　ランチメニューをチェックします。うどんがメインの店ではありますが、和食レストランだけあってランチの種類が多い！　カキフライなどの定食、寿司のセット、期間限定セットなど、どれもおいしそうで目移りしてしまいます。

　うどんだけでも「黒酢の酸辣うどん」「長崎ちゃんぽんうどん」「担々うどん」など気になるものばかりですが、初回は店の王道メニューでいってみます。

　“創業の味”「民芸鍋焼きうどん」と、“民芸の味”「肉すきうどん」が定番のようなので、セット価格がより手頃な「肉すきうどん」に決定です。

　それにしても、「肉すきうどん」のセットメニューに白米がついているのが気になります。うどんの汁に白米を入れて食べるとか？　それとも、うどんをおかずに白米を食べる……？　ひとまず、商品の到着を待ちます！

【味の民芸】「肉すきうどん」ご飯セット1,440円実食

　「肉すきうどん」セットがそろいました。写真で見た以上に重厚感ある鍋で、結構な迫力があります。

　うどんの具は、牛肉、ねぎ、かまぼこ、チンゲンサイ、しらたき、豆腐、半熟の卵。完全にすき焼きです！

　うどんを持ち上げようと箸を持ち上げると、牛肉の量がたっぷりで麺までたどりつかない！　肉のかさが高く、これはうれしい誤算です。

　肉の味は、まさにすき焼きの味わい。牛肉の甘さ、出汁の甘さが出たすき焼き風スープがたまらないおいしさで、煮込んで味が染みたうどんもべらぼうにおいしい！　これは箸が止まりません。　

　うどんはつるつるとした舌触りで、コシもありつつ柔らかな食感。柔らかな福岡うどんと、コシの讃岐うどんの良いとこどりの感じです。

　麺の端がビローンときしめんみたいに広がっているものもあり、よりツルッと感が楽しめてうれしくなってきます。

　小皿に牛肉、ネギ、しらたきなど具をよそい、最後に卵も加えて黄身を潰してみたら、すき焼きの完成！　黄身をまとった肉のおいしさは言うまでもなく、白米を欲する味わいです。

　具も2人前はありそうなほどたっぷりで、平日昼からこんなぜいたくをしたら罰が当たりそうだとすら思ってしまうほど幸せ度マックス！

　具だくさんのすき焼き、さらに白米とうどんを同時に食べているとさすがにおなかが膨れてきたので、味変してみます。

　卓上の「サガミの八味唐がらし」を振ってみたところ、ピリッとした辛みとすき焼きの甘みがバッチリ合う！　胃袋が刺激されて黙々とすすっているうちに完食。名残惜しくてスープまですすってしまいました。

【味の民芸】うどんチェーンでは高価格帯、でも好調も納得！

　今回、初めて「味の民芸」で食事をしましたが、満足度はかなりのもの！　「肉すきうどん」ランチセットのぜいたくな味わいと高コスパぶりにたまげました。

　「肉すきうどん」は単品で1,180円、セットで1,440円と、1,000円以下のメニューが主流のうどんチェーン業界では高価格帯ではありますが、手延べうどんのおいしさ、2人前はありそうな具のボリュームを考えれば、全然お高くありません。

　早くも、次はいつ食べに行こうか考えてしまっている筆者。業績が好調なのも納得しかない「味の民芸」でした！