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チェーン
- 実食レビュー
- 2025/10/25 08:00
閉店ラッシュ【ケンズカフェ東京】は今――ブームになった「3,500円ガトーショコラ」実食でわかった実力は?
かつて数多くのメディアで紹介され、一大ブームを巻き起こした予約制の高級ガトーショコラ専門店「KEN’S CAFE TOKYO(ケンズカフェ東京)」。先日、東京都・外苑前にある「総本店」がビルの建て替えに伴い「今冬閉店」という衝撃的な発表がありました。そこで、閉店前に看板商品の「特撰ガトーショコラ」を食べてみたいと思います。

ケンズカフェ東京のショッパー(写真:スーパーマーケットファン) 目次
・【ケンズカフェ東京】メディア露出増加で一大ブームに
・【ケンズカフェ東京】閉店続出、12月から4,000円に値上げ
・【ケンズカフェ東京】3,500円「特撰ガトーショコラ」を購入
・【ケンズカフェ東京】3,500円「特撰ガトーショコラ」を実食
・【ケンズカフェ東京】「日本一おいしいガトーショコラ」も納得のおいしさ※価格は税込み。
※2025年10月24日時点の情報です。
※最新の情報は公式サイト等をご確認ください。【ケンズカフェ東京】メディア露出増加で一大ブームに
「日本初のガトーショコラ専門店」を謳うケンズカフェ東京は、ホテルオークラ東京などに勤務したオーナーシェフの氏家健治氏が東京・新宿御苑で創業。
もともとは1998年に開業したレストランでしたが、2008年にガトーショコラに特化した業態に変更したところ、メディア露出が増加。「最長予約3か月待ち」などと紹介されて一大ブームとなり、事前予約による店頭販売のみで年商3億円を売り上げるまでに急成長しました。
その後、15年にはそれまで売上の7割を占めていたネット通販をやめたケンズカフェ東京ですが、数年前にフランチャイズ事業などを行う「MIGホールディングス」と提携。OEM工場で製作した商品を販売するFC店舗を東京・青山や奈良、香川、熊本、鹿児島などに続々とオープンしました。
【ケンズカフェ東京】FC店舗が閉店ラッシュ、12月から4,000円に値上げ
FC展開によって拡大の一途を辿るかと思われたケンズカフェ東京ですが、都内では24年1月に清澄白河店、同3月に自由が丘店、同6月に上野御徒町店、25年1月に浅草店、3月にTOKYOタワー店が相次いで閉店。
現在、都内で「ケンズカフェ東京」を掲げる店舗(商品の取り扱い店を除く、以下同)は新宿御苑の総本店と青山店(FC店)の2店舗のみですが、前述のとおり総本店が今冬閉店した後は、都内の店舗がOEM商品を販売する青山店のみとなる可能性が浮上しています。
また、現在1本3,500円で販売されている「特撰ガトーショコラ」ですが、12月1日から4,000円に値上げすることが告知されており、今後の需要が注目されます。
【ケンズカフェ東京】3,500円「特撰ガトーショコラ」を購入
総本店閉店&値上げのニュースを聞き、即座に「これは今、『特撰ガトーショコラ』を食べなければ!」と思った筆者は、総本店のある新宿へ!
しかし、この日は総本店がお休みなのか、公式サイトから事前予約ができなかったため、「特撰ガトーショコラ」を取り扱っている「高島屋 新宿店」内のスイーツ店「パティシェリア」で受け取りました。

高島屋で無事「特撰ガトーショコラ」をゲット!(写真:スーパーマーケットファン) ちなみに、筆者はケンズカフェ東京とコラボした「ファミリーマート」のエクレアは食べたことがありますが、本家の「特撰ガトーショコラ」を食べるのは初めて。ワクワクが止まりません。

高級感あふれる箱(写真:スーパーマーケットファン) 開けたら高級時計でも出てきそうな立派な箱に入っています。

テレビで見たことあるやつ!(写真:スーパーマーケットファン) フタを開けると、クッキングシートに包まれたガトーショコラがお目見え。「3,500円! 3,500円!」と値段が頭をぐるぐるしているせいか、神々しく見えます。

原材料名など(写真:スーパーマーケットファン) 製造者は、氏家氏が代表を務める「株式会社ドメーヌ」。しっかりと総本店の住所が書いてあるので、OEM工場で製造するFC店とは違い、総本店で製造したものだということがわかります。
原材料は、イタリア製のチョコレート、国産卵、食塩不使用バター、グラニュー糖、ヒマワリレシチン(ヒマワリの種から抽出される脂肪物質)とかなりシンプル。
公式サイトによると、「世界最高峰のチョコレート『DOMORI』創業者ジャンルーカ・フランゾーニ自らが、このガトーショコラのために調合した特別なチョコレートを使用しています」とのこと。

測定します(写真:スーパーマーケットファン) 長さは約12cm。1cmあたり290円ほどです。
【ケンズカフェ東京】3,500円「特撰ガトーショコラ」を実食

ガトーショコラについてきたパンフレット(写真:スーパーマーケットファン) 「特撰ガトーショコラ」は、「温めて」「常温で」「冷やして」の3つの温度によって異なる食感が楽しめるそう。順番に味わってみます。
冷やして

ギュっと引き締まった断面(写真:スーパーマーケットファン) 冷えた状態で包丁を入れると、手にギューッと力を込めないと切れないほど硬め。ブロック状のチーズを切っている感触と似ています。

薄めに切っていただきます(写真:スーパーマーケットファン) ひんやりとしたガトーショコラを口に入れると、生チョコのような食感。甘さは控えめで、チョコの風味と苦味がしっかりと感じられる大人のぜいたくデザートです。
常温で

若干緩んだ印象(写真:スーパーマーケットファン) 続いて、完全に常温に戻した状態でいただきます。

全然違う!(写真:スーパーマーケットファン) 冷やした時とは違い、ねっとりとした食感が最高! 味も1段階濃くなったような印象で、よりケーキ感があります。
温めて

色が黒っぽくなった!(写真:スーパーマーケットファン) 最後に電子レンジで15秒ほど温めて、熱々にした状態でいただきます。「厚め」がおすすめとのことなので、ぜいたくにカットしました。

ふわっふわ!(写真:スーパーマーケットファン) フォークを入れると、ホイップクリームのようにふわっと軟らか! 口に含むと水分が多く、温めたフォンダンショコラの中心に近い部分だけを食べているような感覚です。
温度を変えただけで、ここまで別物に感じるとはびっくり! 個人的には、冷やした状態で時間をかけて少しずつ楽しむのがお気に入りでした。
【ケンズカフェ東京】「日本一おいしいガトーショコラ」も納得のおいしさ
今回、初めて味わったケンズカフェ東京の「特撰ガトーショコラ」は、濃厚でラグジュアリーな味わい。「食べログ」で何年も全国チョコレート店ランキング第1位に輝き、「日本一おいしいガトーショコラ」と評されるのも納得のおいしさでした。
しかし、普段から激安スーパーをはしごしているような筆者にとっては、容易に手が出せないお値段。自分用に買うには、なかなかハードルが高いですね……。
また、日本でのガトーショコラの普及に貢献したケンズカフェ東京ですが、ブーム以降は類似商品も増えている様子。日本でのブームの火付け役として、どこまでブランド力を保てるのか気になるところです。
FC店の閉店ラッシュに続き、本店まで閉店せざるを得ない状況に見舞われてしまったケンズカフェ東京。値上げする前に、本家である総本店のガトーショコラを味わってみてはいかがでしょうか?
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