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今日はバレンタインデー！　現在ミスタードーナツでは、ベルギー王室御用達のショコラティエ「ピエールマルコリーニ」とコラボレーションした全7種が期間限定で提供されています。そこで今回は管理栄養士の猪坂みなみ先生に、コレクションの特徴やおすすめを教えてもらいました。

目次

・ショコラ（チョコレート）の栄養素的な特徴
・【ミスド】「ピエールマルコリーニコレクション」の特徴
・【ミスド×ピエール マルコリーニ】ショコラ ノワール
・【ミスド×ピエール マルコリーニ】ショコラ ノワゼット
・【ミスド×ピエール マルコリーニ】ショコラ・フランボワーズ ファッション
・【ミスド×ピエール マルコリーニ】ショコラ・ムー ファッション
・【ミスド×ピエール マルコリーニ】ショコラ ダマンド
・【ミスド×ピエール マルコリーニ】クールココロ フランボワーズ
・【ミスド×ピエール マルコリーニ】クールココロ キャラメルサレ
・管理栄養士が選ぶおすすめ1位

ショコラ（チョコレート）の栄養素的な特徴

――ショコラ（チョコレート）の栄養素的な特徴を教えてください。

猪坂みなみ先生（以下、猪坂）　チョコレートの主な原料であるカカオ豆は、約半分が脂質でできています。さらに、カカオ豆だけでは苦味が強すぎるため、加工の工程で砂糖を添加します。そのためチョコレートには、脂質と糖質が多く含まれるという特徴があります。

　健康に良い点としては、カカオポリフェノールという抗酸化作用の強い成分が含まれることです。カカオポリフェノールには、血管を広げて血流を改善したり、悪玉コレステロールの酸化を抑える効果があります。さらに、紫外線によるダメージの原因となる活性酸素を除去し、肌の健康を守る美肌効果も期待できます。

――ショコラを使ったドーナツを楽しむうえで、気を付けるべきポイントはありますか？

猪坂　前述の通り、脂質と糖質が多いため高カロリーになりがちであるという点が一番の注意点です。甘いチョコレートやソース、クリームなどがトッピングされているものですと、血糖値を急上昇させやすいので、飲み物は甘くないものを選ぶようにしましょう。

【ミスド】「ピエールマルコリーニコレクション」の特徴

――「ピエールマルコリーニコレクション」の印象と特徴を教えてください。

猪坂　ショコラ専門店の高級デザートのような味わいが楽しめそうな、豪華なラインナップです。甘いソースやクランチ、パフ、ガナッシュなど、さまざまなトッピングがされている分、高カロリーですので、たくさん食べすぎないよう気をつけると良いですね。

【ミスド×ピエール マルコリーニ】
ショコラ ノワール

――「ショコラ ノワール」について、栄養素的な特徴を教えてください。

猪坂　ドーナツ生地の上に、チョコレートのクランチとコーティング、ガナッシュホイップ、ガナッシュクリームがトッピングされたドーナツです。チョコレートづくしである分、今回のピエールマルコリーニコレクションの中では脂質が最も多く含まれており、エネルギーも1個で428kcalと、一番高い数値になっています。

【ミスド×ピエール マルコリーニ】
ショコラ ノワゼット

――「ショコラ ノワゼット」について、栄養素的な特徴を教えてください。

猪坂　ドーナツ生地に、チョコレート、ガナッシュホイップ、ヘーゼルナッツクリーム、キャンディングアーモンド（液状の砂糖で薄くコーティングしたアーモンド）をトッピングしたメニューです。アーモンドやヘーゼルナッツには、血行促進効果が期待されるビタミンEや食物繊維などが含まれますね。

　チョコレートやナッツなど脂質の多い食材が主な原料となっている分脂質が多めですが、ショコラノワールよりはカロリー控えめで、1個あたり355kcalとなっています。

【ミスド×ピエール マルコリーニ】
ショコラ・フランボワーズ ファッション

――「ショコラ・フランボワーズ ファッション」について、栄養素的な特徴を教えてください。

猪坂　フランボワーズソースとチョコレートがトッピングされたオールドファッションドーナツですね。オールドファッション生地には、もともとバターやショートニングなどが配合されており、さらに油で揚げるため、全体的に脂質が多めです。生地もぎゅっと詰まっており密度が高い分、他のドーナツ生地よりも高カロリーになりがちという特徴があります。

　フランボワーズソースは脂質が少ないので、その分、チョコレートがたっぷりトッピングされたドーナツと比べれば多少は脂質の摂取量を抑えられますが、エネルギーは1個363kcalですので、食べ過ぎには注意が必要です。

【ミスド×ピエール マルコリーニ】
ショコラ・ムー ファッション

――「ショコラ・ムー ファッション」について、栄養素的な特徴を教えてください。

猪坂　チョコレートとココアを練り込んだオールドファッション生地が使用されており、トッピングも同じくチョコレートとココアですので、カカオの風味をたっぷり感じられるドーナツですね。その分、カカオポリフェノールは他のドーナツより多少多めに含まれているかもしれません。

　今回のラインナップの中では糖質が最も多く、エネルギーは1個あたり392kcalと二番目に高くなっています。

【ミスド×ピエール マルコリーニ】
ショコラ ダマンド

――「ショコラ ダマンド」について、栄養素的な特徴を教えてください。

猪坂　ショコラ生地のパイに、ドライクランベリー入りのアーモンドチョコクリームとチョコレートをサンドした商品です。アーモンドスライスもトッピングされています。原料のクランベリーやアーモンドには、食物繊維や抗酸化作用のある成分が含まれます。

　甘いソースやクリームが少なめである分、今回のラインナップの中では糖質が最も少なくなっており、エネルギーも327kcalと比較的低カロリーです。

【ミスド×ピエール マルコリーニ】
クールココロ フランボワーズ

――「クールココロ フランボワーズ」について、栄養素的な特徴を教えてください。

猪坂　ココアドーナツの生地には、ホワイトチョコとフランボワーズソースがコーティングされており、中にはガナッシュクリームとフランボワーズクリーム、パフ入りのビターチョコがサンドされています。

　色々な素材が使用されているので糖質は多めですが、意外と脂質はこの中で一番少ないという特徴があります。また、たんぱく質は5.4gと最も多く含まれます。エネルギーは1個あたり348kcalです。

【ミスド×ピエール マルコリーニ】
クールココロ キャラメルサレ

――「クールココロ キャラメルサレ」について、栄養素的な特徴を教えてください。

猪坂　こちらもココアドーナツの生地に、ホワイトチョコをコーティングしています。中にはガナッシュホイップと塩バターキャラメルのフィリング、パフ入りのビターチョコがサンドされていますね。

　今回のラインナップの中では全体的に脂質と糖質が少なめとなっており、エネルギーも1個あたり323kcalと最も低カロリー。「ピエールマルコリーニコレクション」を楽しみたいけど、摂取カロリーはできるだけ抑えたい、という人におすすめです。

管理栄養士が選ぶ
【ミスド×ピエール マルコリーニ】おすすめ1位

――栄養面を踏まえて猪坂先生なら、どのドーナツを選びますか？　また、ミスドの飲み物を合わせるとしたら何にしますか？

猪坂　どのドーナツもとても美味しそうですが、栄養面を考慮するなら、たんぱく質が最も多く含まれる「クールココロフランボワーズ」を選ぶと思います。チョコレートの風味をしっかり楽しみつつ、フランボワーズでさっぱりとした酸味も感じられて、バランスも良さそうです。

　コラボシリーズのドーナツには特に糖質が多く含まれるので、合わせる飲み物は、甘くないものが良いですね。冷たい飲み物は内臓の温度を下げて消化を鈍らせてしまう可能性があるため、ホットのブラックコーヒーか、ホットティ ダージリン、ホットジャスミンティを選びたいです。