「くら寿司のほうがいいな」高級バージョン【無添蔵】、東京1号店に行って「リピしない」と思ったワケ

5月29日に関東1号店となる中目黒店をオープンした「無添蔵」。くら寿司のプレミアム版にあたります。くら寿司を週イチで利用している筆者が無添蔵で実食してきました！

目次

・【無添蔵】とは？
・【無添蔵】東京1号店行ってみた！　くら寿司との違いは？
・衝撃……ランチ提供なし!?　
・【無添蔵】くら寿司と味の違いは？　定番メニューを実食！
・【無添蔵】魅力があるものの、くら寿司のほうがいいワケ

※2025年6月12日時点の情報です。
※最新の情報は公式サイトをご確認ください。

【無添蔵】とは？

　2005年に誕生した「くら寿司」のハイグレード業態、「無添蔵」。古民家をイメージしたような内装と、隠れ家風の落ち着いた雰囲気が、くら寿司とは異なるお店です。

　希少なネタや、手間暇かけて仕込んだ手作りメニューなど、くら寿司では提供が難しいメニューも定番として用意しています。

　関西エリア限定で4店舗のみでしたが、テレビで取り上げられることも多い話題の店で、このほど関東エリアに初進出。関東1号店にあたる中目黒店は、従来の無添蔵とは内装が違っていたり、新メニューを導入しているとか。「無添蔵」初となるリブランディングした店舗となります。

【無添蔵】東京1号店行ってみた！ くら寿司との違いは？

　中目黒駅から至近距離にオープンした無添蔵。プレミアムな高級バージョンとのことですが、その立地はパチンコ屋の2階、入口も狭い路地に面していて、苦肉の出店がうかがえます。

　入店すると、通常のくら寿司と同じように自動発券システムで着席。店内は薄暗く、足元には段差があるため、店員さんが声掛けをしてくれます。この暗さは、酔っていたり、お年寄りの方には少々危険そうです。

　着席すると、くら寿司と比べて以下のことに気が付きました。

①ビッくらポンがない
②卓上セットに粉茶、大根ガリがない
③席にお湯の蛇口がない
④席に湯呑みがない

　メニューをチェックする前にお茶で一息つこうとすると、粉茶も蛇口もないことに気が付きます。さては、店員が持ってきてくれるシステムだな？　とタッチパネルの無料サービスをチェック。しかし、ここにもお茶や水についての項目はナシ……。

　両隣の方が飲んでいるお茶をチラ見しながら、「高級店だけあってお茶も有料メニューなのか？」と萎縮してきます。

【無添蔵】衝撃の事実……ランチ提供なし!?

　ひとまずお茶は諦めて、ランチメニューをチェック。事前に無添蔵の公式サイトや公式Xでランチの内容はチェック済みです。

　平日限定ランチセットとして「あさりの赤だし」または「特製茶碗蒸し」が、以下のメニューについてきます。

・特選本マグロ丼　1580円
・熟成まぐろ丼　750円
・旬の海鮮丼　750円
・上海老天丼　650円
・厳選8貫盛り　1,100円

　くら寿司のランチで「旬の海鮮丼」を、前週に食べたばかりの筆者。無添蔵の「旬の海鮮丼」ランチも味わうべく、タッチパネルで注文していきます！

　……と意気込んだのですが、メニューを隅々までチェックしても、該当するようなメニューが見あたりません。そこで、スマホで公式サイトのランチページを開き、店員さんに「ランチメニューを注文したいのですが……」と直接アタック。

　すると、「当店では提供しておりません」とのこと！　衝撃を受けつつ、お茶をもらいたいと伝えたところ、セルフサービスの場所を案内してもらえました。

　ランチは食べられませんが、ようやくお茶にありつけました。

【無添蔵】くら寿司と味の違いは？　定番メニューを実食！

　ランチがないとわかったので、筆者が食べ慣れているくら寿司のメニューと無添蔵を比べてみます！

　「国産真いわし」（280円）、「大切りおおばちまぐろ一貫」（150円）、そしてサイドメニューから「とうもろこしのかき揚げ」（190円）の3品です。

　まぐろの大きさは、計測アプリによると9センチ、シャリは5センチ。まぐろのねっとりした質感が、くら寿司の定番「ふり塩熟成まぐろ」とまるで違います。「ふり塩熟成まぐろ」はあっさりした味わいです。

　いわしは11センチと大きめで、くら寿司と遜色ありません。薬味のネギと生姜のあしらいに、くら寿司とは違う細やかさを感じます。ひとつ口にすると、いわしのうまみが強い！　まぐろもいわしも、無添蔵は脂が乗っていますね。

　とうもろこしのかき揚げは、コーンのプチッと弾ける歯触りと甘みが楽しめる定番のサイドメニュー。よく揚がりすぎたのか、ちょっと苦味もありますが、くら寿司との違いはわかりません。

　最後に、くら寿司にはない「芽ねぎにぎり」（380円）を実食。

　鰹節の香りが高く、ねぎの辛味としょうゆのバランスが◎。もうちょっと芽ねぎの長さをそろえてカットするなど、見た目がきれいだといいなと思います。

【無添蔵】魅力があるものの、くら寿司のほうがいいワケ

　今回、無添蔵を利用して、くら寿司との違いを明確に感じました。

　店内は、びっくらポンがないこともあって静か。平日昼とあってグループ客やファミリー層の姿はなく、おひとりさまやインバウンドらしき外国人の姿が目立ち、落ち着いたムードです。

　メニューはうになど高級ラインが楽しめて、くら寿司の弱点であるアルコールメニューはかなり豊富！　おつまみ系もそろっているので、サクッとちょい飲みするには向いていそうです。

　ただ、個人的には「くら寿司のほうがいいな」というのが正直な感想。昼でも薄暗く演出された店内よりは明るいほうが好みで、お茶は座席で作れるほうがやっぱりありがたい！　味わいの違いもそんなに感じられませんでした。リピート利用はなさそうです。

　テレビで見てきた関西の無添蔵は、古民家風の見た目で、広々とした明るい店内が印象的でした。関東でもその路線の店舗が誕生したら、また行こうと思います。