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スーパー
- 2025/08/05 12:00
業務スーパーの自主回収に「またか……」現役店長が明かす、神戸物産の通達と「大腸菌検出」商品
業務スーパーの店長歴10年、今も現役のpugiさんがその裏側を明かします。
業務スーパー(写真:スーパーマーケットファン) 目次
・【業務スーパー】食品の安全性は大丈夫?
・神戸物産から自主回収の通達に「またか……」
・“品質確認中”だけで詳細のわからないことが多い
・「オニオンリングフライ」自主回収の衝撃の理由
・神戸物産は「品質確認」の“その先”を
・本部からの正確な情報共有が不可欠食品の安全性は大丈夫?
こんにちは、pugi@業スー店長歴10年です。今回はちょっと珍しいテーマ「自主回収」について、現場視点でお話しします。
「業務スーパーってよく自主回収のPOPを見かけるけど、実際どうなってるの?」「食品の安全性って大丈夫?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際の現場での対応の流れや店長としての本音、過去の印象的な事例、そして本部への率直な思いまでお話しします。
業務スーパーファンの皆さんや、食品安全に関心のある方はぜひ、読んでみてください。
【業務スーパー】神戸物産から自主回収の通達に「またか……」
自主回収が決定されると、神戸物産から各店舗へ「メール」で通達が届きます。件名は「【重要】商品自主回収のお知らせ」といった文言で、営業日に届くことが多いです。
通知内容には、以下のような情報が記載されています。
商品名・JANコード
回収理由(品質確認のため、など)
回収対象ロット・製造日
店頭での対応方法(POP掲示、返金対応など)店舗では、店長を中心にすぐに対応体制を整えます。POPの掲示や該当商品の隔離、冷凍庫・冷蔵庫での保管スペース確保まで、すべてを短時間で行う必要があります。
正直なところ……スタッフの間には「またか……」という空気が流れることも。
実は、月に数回の頻度で通達が来ることもあり、通常業務を中断せざるを得ない点が大きな負担です。
特に冷凍・冷蔵商品が対象になると、限られた冷凍庫・冷蔵庫内の通路に商品を仮置きすることもあり、通行がしづらくなってしまいます。スペースが限られているため、商品の整理や移動に時間がかかり、物理的な負担も大きくなります。
“品質確認中”だけで詳細のわからないことが多い
回収対象商品を購入済みのお客様には、基本的に「神戸物産に直接返送していただく」ようPOPに記載されており、それに従っていただけるケースが多いです。
ただし、中には商品をそのまま持って店頭に来られる方もいます。その場合は、スタッフが代わりに返送し、レシートの有無にかかわらず、柔軟に返金対応を行っています。
印象的だったのは、「これ、食べちゃったけど大丈夫なの? 何が入ってたの?」という不安そうなお客様の声。スタッフとしても詳細のわからないことが多く、「私たちのところにも、今のところ“品質確認中”という情報しかないんです……」としかお伝えできず、もどかしさを感じる場面が何度もありました。
中には、「中身はもうないけど、袋だけ持ってきた」という方も。こういったケースでも、店舗裁量で誠実に返金対応をしています。
「オニオンリングフライ」自主回収の衝撃の理由
これまでに多くの回収案件がありましたが、中でも特に印象に残っているのが「オニオンリングフライ」。いつのことか正確な時期は覚えていませんが、回収理由が「大腸菌検出」だったのです。
「えっ!? 大腸菌!? まさかそんなことあるの?」
と、現場でもかなりの衝撃が走りました。衛生管理は大丈夫なのか? と、正直スタッフの間でも不安の声が上がったほどです。この商品はすぐに店頭から撤去され、最終的にはすべて本部へ送ることになりました。
お客様の反応も敏感で、「これ食べちゃったんだけど、どうしたらいいの?」といった問い合わせもあり、現場としても情報が限られている中での対応に苦労しました。
神戸物産は「品質確認」の“その先”を
神戸物産からの回収通達では、たいてい「品質確認のため」という表現が使われます。
しかし、現場としては、「なぜ品質確認が必要になったのか?」という背景がわからないため、お客様に説明する際に非常に困ります。
例えば、「異物混入の疑いがある」「ロットによって味や見た目に違いがある」など、もう少し具体的な理由があれば、現場も納得しやすいし、お客様にも誠実に伝えられると思うのです。
また、輸入食品が多い分、一定数の自主回収が発生するのは理解しています。しかし、それにしても……「店舗拡大ばかりで、品質管理が追いついていないのでは?」という懸念は拭えません。
例えば、サプライヤーへの監査体制の強化、倉庫でのロットごとの抜き取り検査の徹底、現場スタッフ向けの危機管理研修など、「基礎の徹底」が今こそ必要だと感じています。
現場の負担を減らすには、本部からの正確な情報共有が不可欠
今回は、業務スーパーでの「自主回収」に関するリアルな現場の裏側をお届けしました。
POPを見ただけでは伝わりづらいですが、実際にはスタッフ全員が迅速に対応し、商品を丁寧に管理し、不安なお客様にも誠実に向き合っています。
現場の負担を減らすには、お客様との信頼関係、そして本部からの正確な情報共有が不可欠です。
現場の裏側はどうだったでしょうか? このような情報発信が、業務スーパーの透明性向上とお客様との信頼構築につながることを願ってやみません。
よくある質問(FAQ)
Q:自主回収された商品を食べてしまった場合、どうしたらいい?
A:まずは店頭POPや神戸物産の公式サイトで内容を確認し、心配であれば医師への相談をおすすめします。Q:自主回収は頻繁にあるの?
A:年に数回の頻度で発生しています。主に輸入品や冷凍品が対象になることが多いです。Q:回収対象かどうか確認するには?
A:商品パッケージのJANコードと購入時期をもとに、店頭POPや公式情報で照合してください。Q:返金には何が必要?
A:商品本体または外袋があれば返金可能です。レシートがなくてもご相談ください。◆関連記事
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