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イオン傘下のフランス冷食専門ブランド【ピカール】、おいしそうだけど難点は?

2016年に日本へ上陸したフランスの冷凍食品ブランド「ピカール」。イオン傘下の会社「イオンサヴール」が運営しています。赤字続きの同ブランドについて、実際に店で買物してきました。

イオン傘下のフランス冷食専門ブランド【ピカール】、おいしそうだけど難点は?の画像1
ピカール外観(写真:スーパーマーケットファン)

目次

ピカールとは?
ピカールで実際に買い物してきた
料理名も価格もオーブン調理もハードル高い!

※価格や情報は2024年7月7日現在の情報です。
※最新の情報は公式サイトをご確認ください。

【ピカール】とは?

イオン傘下のフランス冷食専門ブランド【ピカール】、おいしそうだけど難点は?の画像2
ピカール外観(写真:スーパーマーケットファン)

 イオンの子会社、イオンサヴール株式会社の運営する冷凍食品スーパーマーケット「ピカール」。ピカールはフランスの冷凍食品スーパーで、世界19カ国以上で販売され、日本では16年に東京・青山に1号店をオープンしました。

 フランスでは「国民食」と言われるほど圧倒的な人気を誇り、「好きな食べ物ブランド調査」で毎年高い評価を得ている冷凍食品ショップなんだとか。「365日、いつでも誰でもおいしさ溢れる食卓を」というコンセプトで、鮮度の高い野菜やフランスの家庭料理を気軽に楽しめる料理を展開しています。

 しかし、日本における業績はかなり厳しい状況。24年2月期の決算では赤字が拡大し、純利益はマイナス8億5,705万。確認できるデータだけでも直近5年の純利益は6億円以上のマイナスです。今後は、通販事業の強化と日本に住む外国人をターゲットにしていくと報じられています。

 店舗は「ピカール」と「プティピカール」の2パターンがあり、前者は路面店の形態で11店舗、後者はスーパーの中に出店する形で32店舗を展開しています。

【ピカール】買い物してみた

 日曜の午後7時すぎ、都内のピカールを訪れました。すぐ目の前にスーパーマーケットの東急ストアがあるせいか、客足は乏しく、筆者のほかには1人だけ。

 店内は冷凍庫がびっしり並んでいて、普通のスーパーとはまったく違う雰囲気です。冷凍庫ごとに「アペリティフ」「野菜」などカテゴライズされ、フランスらしい小洒落たパッケージがズラリ!

 今回訪れるにあたり事前におすすめ情報をチェックしたところ、ほとんどの記事で冷凍のクロワッサンが紹介されていました。店でも入ってすぐ、わかりやすいところで販売されていたので、クロワッサンは人気商品のようです。

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ミニパン・オ・ショコラ10個入り(写真:スーパーマーケットファン)

 今回はクロワッサンと並んでいた「ミニパン・オ・ショコラ10個入り」(786円)に注目しましたが、調理方法を見て心が折れそう……。

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調理方法(写真:スーパーマーケットファン)

 180度に「予熱」したオーブンの「中段」で約18分加熱→「室温」で「約10分」おいてから、やっと食べられるんだそう。これ、いったい合計で何分かかるんでしょう? 

 この2年ほどオーブン機能を使ってないので、「そもそも天板どこにしまったっけ?」と不安になってしまいました。 

味の想像がつかない料理名が多い!

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「シェーブルチーズとほうれん草のラザニア」(693円)味の想像がつく料理(写真:スーパーマーケットファン)

 メインの総菜は品数が多く、その価格は「エスカルゴ・ド・ブルターニュ(Mサイズ12個入り)」がセールで1,199円、「アトランテティックサーモンのタルタル」は2,299円など。

 これらはパッケージの写真込みでなんとなく料理の内容が想像できるんですが、しかし、ほとんどの品は商品名から味が思いつかないものだらけ!

 「サンジャックのパニエ ブルターニュ風」(1,449円)、「シーフードのヴェリーヌ」(1,599円)などなど、パッケージの写真を見ても「?」が浮かび、自分の食体験の貧しさを痛感させられます。

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クルミとペカンナッツのタルト(写真:スーパーマーケットファン)

 ケーキやエクレアといったスイーツも豊富ですが、これらも1,000円を超える商品ばかり! そんな中でお手頃な「クルミとペカンナッツのタルト」(554円)を見つけました。

 しかし、これも調理方法を見て衝撃! 電子レンジ「200W」で約2分30秒解凍……うちのレンジは対応してないかも、とかなり不安です。

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200W、無事に家のレンジも対応していました(写真:スーパーマーケットファン)

イオンっぽい冷凍のカット野菜が充実!

 フランス料理の知見に乏しい筆者でも「これは使えそう!」と実用性を感じたのは大容量のカット野菜。どのスーパーでも見かけるほうれん草やミックスベジタブルですが、ピカールはBIO(100%有機栽培)が大充実! 

 価格は「BIOほうれん草」「BIOカリフラワー」「BIOインゲン」「BIOポロネギ」がそれぞれ600gで749円。フランス・パリ発のオーガニックスーパーマーケット「ビオセボン」のBIO野菜よりも、良心的な価格かなと思います。

 BIO以外には、「南仏野菜の角切り」450g648円、「7種類の野菜ミックス(スープ用)」1kg648円、「4種類の焼き野菜ミックス」600g1099円などが魅力的。カリフラワーライスは「レモン・バジル風味」「オレンジ・コリアンダー風味」「アジア風味」と面白い展開です。

【ピカール】料理名も価格もオーブン調理もハードル高し

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ピカールの外観(写真:スーパーマーケットファン)

 今回、ピカールを利用して思ったのは以下の3つです。

①料理名がわからない1,000円超えが普通の価格帯が厳しい
②オーブン調理がメインで時間がかかりそう
③カット野菜は需要ありそう

 料理名がわからない筆者のような人間に向けて、店内にはブルゴーニュ地方やロレーヌ地方など地方ごとの料理の説明があったり、レシピの提案も見られます。読めば勉強になるんですが、お試しで購入するには価格帯が厳しいなあと思ってしまいました。

 またオーブン調理がデフォルトというのも、日本の冷食がレンチン文化であることを踏まえると、難点だと感じます。実は購入から1週間以上たつのに、オーブンが面倒でいまだパンを焼いていません……。

 一方、カット野菜は日本の家庭にもすんなり収まりそう。ちょっとだけフランスの風を感じたい気分のときに1袋だけ購入するのはありだなと思いました。

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セール品や新商品の案内(写真:スーパーマーケットファン)

 赤字から脱却できずにいるピカールは、広尾店、中目黒店、武蔵小杉店が閉店。今後の動向にも注目です。

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