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- スーパー探訪
- 2025/10/27 12:00
「全然ロピアじゃない!」元祖【ロピア】の「ユータカラヤ」買い物してわかった「まるで違う」ラインアップとは?
先日発表された「Shufoo!ベストオブスーパー2025」で総合1位を獲得し、日本一のスーパーマーケットチェーンとなった「食生活♥♥ロピア」(読み:しょくせいかつラブラブロピア)。その元祖といえる「新鮮大売ユータカラヤ」が閉店すると聞き、ロピアウォッチャーが足を運んできました。

ユータカラヤの看板(写真:スーパーマーケットファン) 目次
・【ユータカラヤ】とは? 「ロピア」の社史を振り返る
・【ユータカラヤ】25年11月閉店の日暮里店へ!
・【ユータカラヤ】青果は「ロピアじゃない!」
・【ユータカラヤ】精肉は「ロピアと同じ」も、鮮魚は……
・【ユータカラヤ】総菜は「ロピアじゃない!」
・【ユータカラヤ】昭和&ロピア、新旧入り交じる下町スーパー※価格は税込み。
※最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
※2025年10月24日時点の情報です。【ユータカラヤ】とは? 「ロピア」の社史を振り返る

ロピアの外観(写真:スーパーマーケットファン) 今や国内外に約140店舗を展開するまでに拡大したロピア。その歴史は、1971年に神奈川県で創業した精肉店「肉の宝屋藤沢店」から始まりました。
そして、この翌年に「有限会社肉の宝屋中川畜産」として有限会社化、96年に「株式会社ユータカラヤ」として株式会社化。2009年にロピア1号店となる「綾瀬店」を都内に出店し成功すると、11年に「株式会社ロピア」に社名変更し、同時に持株会社「ロピア・ホールディングス」(23年にOICグループに社名変更)を設立しました。
その後のユータカラヤは、ロピアや系列店の「生鮮市場アキダイ」に変わるなどしたため、徐々に店舗数が減少。現在は東京・日暮里店、同・高円寺店、神奈川・大船東口店の3店舗のみが残っていますが、25年11月17日をもって日暮里店の閉店が明らかに。
なお、ドラマ化や映画化もされている人気漫画『きのう何食べた?』(講談社)で、主人公のシロさんが行きつけにしているスーパーはユータカラヤならぬ「ニュータカラヤ」。12年に閉店したユータカラヤ阿佐ヶ谷店がモデルと言われています。
【ユータカラヤ】25年11月に閉店する日暮里店へ!
ロピアウォッチャーの筆者は、閉店まで1カ月を切ったユータカラヤ日暮里店へ。お買い物を通じてロピアとの「違い」と「共通点」を探していきたいと思います。

東京の下町っぽさが趣深い(写真:スーパーマーケットファン) 第一印象は、「お店の前(敷地内)に自転車がいっぱい!」。平日の午後、多くのお客さんが自転車で訪れており、お店の前に整列しているようなしていないようなフリーダムな感じで停められていました。

こちらこそありがとう(写真:スーパーマーケットファン) 貼り紙では、ロピアのマスコットキャラクター「ロピタ」くんがおごそかに閉店を告げていました。

クレジットカード不可(写真:スーパーマーケットファン) 支払いは、以前までのロピアと同じく「現金のみ」。今年から始まったロピア公式アプリでのキャッシュレス決済には対応していませんでした。
【ユータカラヤ】青果は「ロピアじゃない!」
青果売り場は、お店の外から中まで続くようにお買い得商品がずらり。「タイムサービス」と書かれた商品も多く、1房842.4円のシャインマスカットが魅力的でした。

筆者が購入した激安の柿(写真:スーパーマーケットファン) 
青果購入品(写真:スーパーマーケットファン) 青果売り場では、以下4点を購入。筆者がいつも利用しているロピアよりも、全体的にお値打ちな印象を受けました。
・見切り品の柿(2個) 140.4円
・サニーレタス 108円
・ピーマン 149.04円
・タイ産マンゴー 430.92円
青果担当は「有限会社 八百新」(写真:スーパーマーケットファン) なお、ロピアの青果部の場合、「八百物屋あづま」という屋号を掲げつつも、その店舗が仕入れや値付けなどを行っています。
しかし、こちらのユータカラヤはラベルに「有限会社 八百新 ユータカラヤ青果部」とあり、別会社が入っている形式でした。
【ユータカラヤ】精肉は「ロピアと同じ」も、鮮魚は……
早速、青果売り場でロピアとの違いを発見しましたが、続く精肉売り場の商品は「ロピアとまったく同じ」といえるラインアップ。
ロピア同様に「肉のロピア」の屋号を掲げており、ロピアのブランド肉「みなもと鶏」やサムギョプサル用のスペイン産バラ肉など、おなじみの人気商品が並んでいました。
しかし、鮮魚売り場へ移動すると一転。ロピアでおなじみの大きなサーモンフィレや鮮魚をダイナミックに使った巻き寿司などは一切なく、切り身ではない天然ものの「いさき」や「生するめいか」、北海道産「渡りがに」など、渋めの商品が所せましと並んでいます。
パックには入っているものの、まさに昔ながらのお魚屋さんといった品ぞろえで、ロピアとは方向性の異なる「硬派」な印象を受けました。
そこで商品ラベルを見てみると、案の定、加工者は「マミーマート」や「業務スーパー」内にも出店している大手鮮魚チェーン「(株)三和 海宝丸」。
海宝丸は、神奈川にある一部のロピア(瀬谷橋戸店、希望が丘店、湘南めぐみが丘店)内にも出店していますが、調べてみるといずれもユータカラヤからロピアにリニューアルした店舗でした。

さつま揚げ(写真:スーパーマーケットファン) こちらの鮮魚売り場では、「ハネ出しさつま揚げ(キズあり)」(411.48円)を購入。トースターで焼いてからいただきましたが、気になるようなキズは見当たらず、きれいでした。
【ユータカラヤ】総菜は「全然ロピアじゃない!」
常温商品やチルドコーナーには、「濃厚ニューヨークチーズケーキ」(430.92円)や巨大プリン「ロピタほほっぺ」(646.92円)をはじめ、ロピアで人気のPB商品が数多く並んでおり、ユータカラヤにいることを忘れそうになるほどの“ロピア感”。
しかし、最後にレジ前の総菜売り場をチェックすると、「全然ロピアじゃない!」。弁当や揚げ物、中華総菜、和菓子などスタンダードなものが一通りそろっていますが、ロピアとまるで違うラインアップで、製造者を見るとスーパーの補助的事業を行う「株式会社チェッカーサポート」が手掛ける商品でした。

フライを購入(写真:スーパーマーケットファン) 総菜売り場では、「串かつ」(427.68円)と「白身タルタルソース」(322.92円)を購入。味も値段も文句なしの商品です。

製造者はチェッカーサポート(写真:スーパーマーケットファン) 【ユータカラヤ】昭和&ロピア、新旧入り交じる下町スーパー
今回、閉店直前のユータカラヤで買い物して感じたことは、主に3つです。
①青果と鮮魚は、半額商品や値引き品も多くお買い得
②精肉はロピアと同じ商品が買える
③チーズケーキや冷凍たこ焼きなど、ロピアの人気PB商品が買える今回訪れたユータカラヤは、外観や入り口付近の青果売り場は昭和の情緒を残しつつ、奥に入ると現代的なロピアのPB商品が数多く並ぶちょっと不思議な空間。
さらに、精肉、鮮魚、総菜は外部の会社を入れつつも、精肉だけは自社で卸している点から、ロピアの祖業を実感できる歴史的空間でもありました。
また、ロピアの店内では、いつも明るい調子でロピアのテーマソングなどがかかっていますが、ユータカラヤではいわゆるヒットソングではなさそうなJポップ(ユーセン?)がかかっており、そうした最近の大手スーパーとは違った雰囲気もなかなか味わい深かったです。
昨今のロピアの快進撃がここからつながっていると考えると、感慨深いものがあったユータカラヤ。残る2店舗がどうなるのか、今後も見守っていきたいと思います。
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