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チェーン
- 2025/09/04 08:00
正体不明のパン屋【100日だけのチョコクロワッサン】全4品を実食!「500円するのに」がっかりしたワケ
全国各地で期間限定販売をしている「100日だけのチョコクロワッサン」をご存じですか? ネット上でも秘密のベールに包まれた同店について、実際に商品を購入して実食してみました。

100日だけのチョコクロワッサン(写真:スーパーマーケットファン) 目次
・【100日だけのチョコクロワッサン】SNSマーケティング会社が運営する異色店
・【100日だけのチョコクロワッサン】スキマバイトが1時間の研修で調理?
・スウィート(500円)実食
・マーブル(500円)実食
・ホワイト(500円)実食
・抹茶(500円)実食
・【100日だけのチョコクロワッサン】お高めながら、イベントで買うのはアリ※2025年8月末時点の情報です。
※価格は税込み。
※最新の情報はSNSをご確認ください。【100日だけのチョコクロワッサン】SNSマーケティング会社が運営する異色店

看板(写真:スーパーマーケットファン) 2022年10月に北海道札幌市にオープンした“チョコが売っていないチョコ専門店”のTony Bake。
同店はチョコクロワッサンのみの販売で、オープンの2カ月後にはチョコクロワッサン店としてフランチャイズ化。現在は全国各地で「100日だけのチョコクロワッサン byTony Bake」という店名で、100日間だけ営業しています。
公式サイトはなくSNSアカウントのみで情報発信をしているのが特徴的ですが、それもそのはず。Tony Bakeを運営する株式会社RAYARKはインスタグラム運用代行サービスを行うSNSマーケティング会社。
100日という期間やベーカリーという業態、価格設定、ターゲットの設定もマーケティングによるものだそう。SNSなどを使った地域密着プロモーションで行列を作れるのも強みのようです。
【100日だけのチョコクロワッサン】スキマバイトが1時間の研修で調理?
購入前に、Tony Bake公式インスタグラムアカウントをチェック。同店はチョコレートを販売しておらず、チョコクロワッサン専門店となっています。
プロフィールには「チョコ屋さんが本気でチョコクロワッサンを作りました」とあるため、いったいどんなチョコを使っているのかな? とチェック。しかし、チョコレートへのこだわりといった情報は見当たりません。
その代わり、平野紫耀の弟でアーティストの平野莉玖とコラボした「サイン入りTシャツ」が当たるキャンペーンをやっていることはわかりました。
調べるほどに、“それっぽい”キャッチコピーと話題性だけでうまいことやってる店なのでは……との疑念が強まってきます。
ひとまず、実際に購入してみましょう。

イメージ写真などが簡易的に貼られたショーウィンドウ(写真:スーパーマーケットファン) 購入には、インスタグラムのDMで予約が必要とのこと。
予約した当日に店舗へ行くと、在庫数限りは予約ナシで購入可能となっていました。列に並んでいるのは、筆者を含めて中年から高齢者世代です。
スペースの一角では、20代らしき女性がクロワッサンをオーブンから取り出して並べている光景が見えます。
後から知ったのですが、スキマバイトでも30分〜1時間の研修で全部の作業ができるオペレーションになっているそうです。

商品は4品のみ(写真:スーパーマーケットファン) 今回は、全4品を購入。紙袋は別途50円となっています。

紙袋50円(写真:スーパーマーケットファン) 
4品(写真:スーパーマーケットファン) 紙袋とクロワッサンの包み紙には、Tony Bakeのスタンプが押してあります。凝ったデザインではなく素っ気ないスタンプだけのところも、力が抜けていていまっぽいですね。
【100日だけのチョコクロワッサン】スウィート(500円)実食

「スウィート」(500円)(写真:スーパーマーケットファン) こちらが、「スウィート」(500円)。札幌にあるTony Bake本店価格より70円高くなっています。
4品のなかで一番シンプルなタイプです。

全体図(写真:スーパーマーケットファン) クロワッサンの長さは16cm、高さは一番あるところで8cm。ファミリーマートの「焦がしバターのクロワッサン」のサイズとほとんど同じのようです。
断面を見ると、スカッとした大きめの空洞があります。安くはない金額のクロワッサンなので、ちょっとがっかり。

空洞が目立つ(写真:スーパーマーケットファン) 口にすると、サクッとしたクロワッサン生地の歯ざわりと、チョコの口溶けがおいしい! クロワッサンの中はしっとりした甘めの生地で、奥深い苦みのあるチョコレートとのバランスが◎。
4品のうち、もっともクロワッサンとチョコのハーモニーが楽しめます。

スーパー「サミット」のインストアベーカリーのクロワッサン断面(写真:スーパーマーケットファン) ちなみに、スーパー「サミット」のベーカリー、ダン・ブラウンで販売しているクロワッサンの断面はきれいな層です。
【100日だけのチョコクロワッサン】マーブル(500円)実食

「マーブル」(500円)(写真:スーパーマーケットファン) 「マーブル」(500円)です。こちらは札幌の実店舗で450円となっています。
袋から出すと、クロワッサンの焼色がこんがりしていて、「焼きすぎでは?」と頭に浮かんでしまいました。チョコのマーブル模様がおしゃれですね。

大きさは長さ16cm、高さ8cm(写真:スーパーマーケットファン) 断面を見ると、やっぱり気泡のような空間が少々気になるところ。本来はパン屋ではないので仕方ないのかもしれません。

断面(写真:スーパーマーケットファン) 口にすると、チョコレートの甘みと苦みのバランスがよく、食べる手が止まらないおいしさ!
チョコのない部分は表面の食感があまりよくありませんでしたが、総じて楽しめました。
【100日だけのチョコクロワッサン】ホワイト(500円)実食

「ホワイト」(500円)(写真:スーパーマーケットファン) こちらは「ホワイト」(500円)。札幌にある実店舗では460円です。
袋から出すと、先の2つよりクロワッサンの焼色が薄くなっています。ホワイトチョコの上にかかっているのは、フリーズドライのいちご。

ホワイトの全体図(写真:スーパーマーケットファン) 断面を見ると、生地が層になっているのがわかります。先の2つよりクロワッサン感があります。

断面(写真:スーパーマーケットファン) さっくりした生地の食感とホワイトチョコの甘さ、いちごの甘酸っぱさが味わえる一品です。
【100日だけのチョコクロワッサン】抹茶(500円)実食

「抹茶」(500円)(写真:スーパーマーケットファン) 「抹茶」(500円)は実店舗で460円となっています。抹茶フレーバーのチョコの上には砕いたビスケットをトッピング。

全体図(写真:スーパーマーケットファン) 断面は少し潰れてしまいましたが、生地の層が確認できます。

断面(写真:スーパーマーケットファン) 実食すると、見た目の抹茶感に反して甘さが強め。抹茶の香りは感じるものの、苦みは抑えられていて、チョコレートが前面に出ています。
【100日だけのチョコクロワッサン】値段はお高めながら、イベントで買うのはアリ
今回「100日だけのチョコクロワッサン」の4品を実食して、値段はお高めながら、イベント気分で買うのはアリだなと感じました。
出店エリアでは話題を呼ぶ商品だけに、井戸端会議のネタにもうってつけ。袋いっぱいに大量購入する人もいて、手土産にもよさそうです。
結局、Tony Bakeの元となるチョコレートについてはわからないままですが、SNSマーケティング会社が運営する“計算尽くされたパン屋”という点は新しい体験でした。はやりものとして乗っかってみるのも楽しいですよ。
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