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スーパーマーケット研究家が本音で選ぶ、「お弁当・お惣菜大賞2025」もう一度食べたい受賞商品

「お弁当・お惣菜大賞2025」受賞商品の一部(筆者撮影)

全国ご当地スーパー協会の代表理事でスーパーマーケット研究家の菅原佳己さんが、「お弁当・お惣菜大賞2025」の受賞商品からもう一度食べたいものを紹介します。

目次

「お弁当・お惣菜大賞2025」アンバサダーが選ぶ「もう一度食べたい!」商品は?
スーパーマーケットハロー 麺部門最優秀賞 「宍道湖しじみの松江おどん」
マミーマート 弁当部門優秀賞「浜名湖産青のり香るあさりご飯弁当」
青森県民生活共同組合 弁当部門優秀賞「玉子が主役!青森のり弁」
アルビス 魚弁当優秀賞「石川が詰まった銀鮭加賀みそ焼き弁当」
とりせん 麺部門優秀賞  ブラックメニューセット
エフコープ 丼部門優秀賞  モノクロ麻婆丼
よこまちストア 惣菜部門優秀賞 青森の郷土料理 せんべい汁
ベルジョイス パン部門最優秀賞 ザク旨! ごま香るビーフカレーパン
ユニバース スイーツ部門優秀賞 もっちりうんめえ こびりっこ

「お弁当・お惣菜大賞2025」アンバサダーが選ぶ「もう一度食べたい!」商品は?

 みなさん、こんにちは。

 全国ご当地スーパー協会の代表理事で、スーパーマーケット研究家の菅原佳己です。当協会は全国のご当地スーパーの魅力を一般の皆さんにお知らせすることを目的に設立。その活動の一環でこれから月に2回、「スーパーマーケット・ファン」のサイトでご当地スーパーやご当地食に関する情報を「全国ご当地スーパー協会」として発信していきますので、よろしくお願いいたします。

11月に行われた「お弁当・お惣菜大賞2025」の実食審査の会場の様子(筆者撮影)

 さて、今回は「お惣菜界のアカデミー賞」とも言われる「お弁当・お惣菜大賞2025」がテーマ。すでに当サイトの記事で受賞商品をご覧になった方もいらっしゃるでしょう。私はそのアワードで4年の審査員経験を経て、現在「アンバサダー」としてPRする立場となり、毎年11月、2日間にわたり行われる実食審査にも参加し、全225商品の全てを味見しています。

 とはいえ、味見できるのはほんの1~2口程度。どんなにおいしくてもそこは我慢。「審査が終わったら、絶対買って食べてやる!」と思うわけです。

 そこで、すべての受賞商品の味を知るアンバサダーの私が本音で教える、「もう一度食べたい! あの受賞商品」をお届けします。

※販売価格は税別価格表示。また情報はすべてエントリー時のものです。
※紹介の商品は、現在販売を終了・休止している場合もあります。

「お弁当・お惣菜大賞2025」貝の旨み自慢 しじみvs.あさり

 貝の旨みって、なぜあんなに体に染みるんでしょう。審査会で満腹状態の胃を優しく癒やし、不思議とまた食欲を蘇らせてくれるのが、貝をつかったこの2商品でした。胃がお疲れ気味のときにオススメします。

スーパーマーケットハロー(島根県)
麺部門最優秀賞 「宍道湖しじみの松江おどん」

「宍道湖しじみの松江おどん」398円 スーパーマーケットハロー (写真提供:お弁当・お惣菜大賞)

 スーパーマーケットハローは島根県松江市に1店舗、地元でも惣菜人気の高いスーパーです。「おでん」と「うどん」のいいとこどり「おどん」! 

 松江の地元食として近年誕生した松江おどんに、さらに地元宍道湖産「しじみ」、郷土食の飛魚を原料とした食べ応えあるちくわ「あご野焼き」、すり身をパン粉で揚げるピリ辛の地元食「赤天」、など松江らしさをON! 旅の宿で、松江のおいしい日本酒に合わせて、熱々を食べたい!!

取扱店:スーパーマーケットハロー

マミーマート(栃木、群馬、埼玉ほか)
弁当部門優秀賞「浜名湖産青のり香るあさりご飯弁当」

「浜名湖産青のり香あさりご飯弁当」399円 マミーマート(筆者撮影)

 マミーマートは「お弁当・お惣菜大賞」で12年連続受賞し続けている、実力派スーパー。

 今回も丼部門「北海道産ホタテの海宝飯」で最優秀賞、おにぎり部門「割烹おにぎり膳」で最優秀賞、サラダ部門「タンドリーチキンサラダ」で最優秀賞など躍進中ですが、弁当部門優秀賞「浜名湖産青のり香るあさりご飯弁当」の少し地味めのこの商品、じんわり感動の味でした。たっぷりのあさりご飯の旨みと青のりの香り、優しい煮物の味。

取扱店:栃木、群馬、埼玉、千葉、東京のマミーマート、生鮮TOP

「お弁当・お惣菜大賞2025」地元のおかずギッシリ系

 コンパクトなお弁当容器にご飯を敷き、その上におかずをギッシリと詰めるスタイルが、ここ数年のトレンド。このタイプの「郷土の味」を全面に押し出したグッドルッキングな弁当が増えています。

青森県民生活共同組合
弁当部門優秀賞「玉子が主役!青森のり弁」

「玉子が主役!青森のり弁」598円 青森県民生活共同組合(筆者撮影)

 国産鶏の「後藤もみじ」を昔ながらの“平飼い” で飼育するトキワ養鶏の玉子を、青森らしい甘~い味付けで焼き上げた卵焼きが主役の弁当。ただし、周りは主役を引き立てる名先役揃いです。地元の定番おかず「ベビーホタテの照焼」、マダラの魚卵で人参を和える郷土食「人参の子和え」、青森の定番・かもめちくわの「磯辺揚げ」、ご飯のお供といえばコレ「コムラの南蛮みそ」などなど。じつはすべてが主役級なんです。

取扱店:青森県民生活共同組合

アルビス(北陸3県)
魚弁当優秀賞「石川が詰まった銀鮭加賀みそ焼き弁当」

「石川が詰まった銀鮭加賀みそ焼き弁当」598円 アルビス(写真提供:お弁当・お惣菜大賞)

 北陸3県を中心に展開するスーパ、アルビス。「富山の」というよりも「北陸の」という切り口でお弁当やお惣菜を開発しており、今回は石川がテーマ。米こうじ多めで甘い加賀みそで漬けた「銀鮭加賀みそ焼き」、輪島産甘えび使用のすり身、加賀野菜の五郎島金時の大学芋、石川の郷土料理でナスを揚げて甘辛く煮た「なすのオランダ煮」と、上質な石川の味が詰まった、宝箱です。

取扱店:富山県内のアルビス

「お弁当・お惣菜大賞2025」偶然のライバル BLACK&WHITE

 約1万5000点のエントリーの中から選ばれ、最終審査の実食会場に登場する225品の中には、個性的なルックスの商品も少なくありません。その中で、生まれた場所も会社も全然違うのに、かたや「真っ黒」、もう一方は「真っ白」という、不思議仕立ての偶然の出会いがありました。

とりせん(北関束)
麺部門優秀賞  ブラックメニューセット

ブラックメニューセット498円 とりせん(写真提供:お弁当・お惣菜大賞)

 っっv黒い麺は「太田焼きそば」、黒いから揚げは「佐野の黒から揚げ」、北関東人好みの「漬け込みソースのヒレカツ」と、群馬と栃木の地元グルメを集めた黒がテーマの一皿。明治45 年(1912)に鶏肉鶏卵の卸として群馬県館林で創業し、北関束に60 店舗以上と大規模に展開しているスーパー・とりせん。創業者・前原仙吉さんの呼び名「鳥屋の仙ちゃん」が、県民が親しみをこめて呼ぶ「とりせん」の由来となっています。

取扱店:栃木県、群馬県のとりせん

エフコープ(福岡県)
丼部門優秀賞  モノクロ麻婆丼

モノクロ麻婆丼398円 エフコープ(写真提供:お弁当・お惣菜大賞)
豆腐をスプーンですくうと下から麻婆ソースが! (筆者撮影)

 お弁当箱の黒色に映える「モノクロ麻婆丼」は、お弁当作りの鉄則「彩りよく」の真逆をいくことで、逆に新鮮な印象を受ける真っ白なお弁当。麻婆ソースの上で、店内で豆乳ににがりを入れてつくる豆腐が固まっているため、お隣の白米とともに真っ白。このなめらかな豆腐をスプーンですくい、混ぜて、自分で麻婆豆腐にして、ご飯と食べる楽しみがあります。モノクロの世界にソースの色彩と味わいが広がります。

取扱店:福岡県のエフコープ

「お弁当・お惣菜大賞2025」もしかして『南部せんべい』がキテるのか!?

 上記でもお伝えしたように、厳選なる審査を経て実食会場に勝ち登ってくる地域の商品。なんと今年はその中に「南部せんべい」が主役のメニューが3品登場しました。地元の青森や岩手では定番の小麦粉が主原料の南部せんべいが、惣菜、パン、スイーツの各部門で大躍進。南部せんべいは万能なのかもしれません。

よこまちストア(青森県)
惣菜部門優秀賞 青森の郷土料理 せんべい汁

青森の郷土料理 せんべい汁398円 よこまちストア(写真提供:お弁当・お惣菜大賞)

せんべい汁専用の煮崩れしにくい南部せんべいを入れて器をチンします。すると、カリカリのせんべいが、サバ缶と鶏のだし汁を吸ってもっちり。アルデンテを好む地元っ子はもっちりとカリカリの中間で食べるそうです。

取扱店:青森県のよこまちストア

ベルジョイス(岩手県)
パン部門最優秀賞 ザク旨! ごま香るビーフカレーパン

ザク旨! ごま香るビーフカレーパン128円 ベルジョイス(写真提供:お弁当・お惣菜大賞)

 岩手県が本拠地のベルジョイスが「岩手らしい商品を」と考えたのが、南部せんべいをまとったカレーパン。パンチあるビーフカレーに負けない、県民自慢の南部せんべいメーカー「小松製菓巖手屋」のごま風味を感じるザク旨!な衣がベストマッチ。

取扱店:青森県、岩手県のスーパーアークス、ジョイス、ビッグハウス

ユニバース(青森・岩手・秋田県)
スイーツ部門優秀賞 もっちりうんめえ こびりっこ

もっちりうんめえ こびりっこ198円 ユニバース(写真提供:ユニバース)

 青森県八戸地方に伝わる、農作業の合間に食べるおやつ「こびりっこ」は塩味の南部せんべいに、赤飯を挟むだけのシンプルメニュー。東北に広く展開するユニバースでは、岩手県産もち米を甘めに味付けした赤飯を、老舗「マルコーいずもり」の薄めに焼かれた南部せんべいでサンド。表面に塗った醤油の香ばしさと飾りの栗の甘露煮がいいアクセント。

取扱店:青森・岩手・秋田県内のユニバース

 いかがでしたか? ぜひ、近くのスーパーや旅先のスーパーで見かけたら、楽しんでみてほしいオススメの味でした。私も独り占めして食べたいと審査会の会場で思った必食の味ですから。

 次号は、惜しくも最優秀賞や優秀賞を逃したけれど、これまた、買ってでも食べたい商品をご紹介しますね! 

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  • 菅原佳己(全国ご当地スーパー協会代表理事、スーパーマーケット研究家)
  • 菅原佳己(全国ご当地スーパー協会代表理事、スーパーマーケット研究家)

    1965年生まれ、東京在住。スーパーマーケット研究家/一般社団法人全国ご当地スーパー協会代表理事。
    2012年 『日本全国ご当地スーパー 掘り出しの逸品』を出版し、ご当地スーパーブームの火付け役に。朝日新聞「be」(土曜別刷り)にて「お宝発見 ご当地食」、雑誌「LDK」(晋遊舎)にて「ご当地スーパー探検隊 ご当地調味料編」、雑誌「旅の手帖」(交通新聞社)にて「ご当地スーパー劇場」を連載。テレビ出演多数。

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