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焼肉チェーン【安楽亭】935円の新ランチ食べたら、かなりの完成度でビックリ!! 激推しです

「安楽亭」の看板(写真:スーパーマーケットファン)

 近年、赤字決算が多く焼肉業界で“一人負け”と言われたチェーン「安楽亭」。現在、復調を果たしつつある同チェーンが新たに販売を開始したランチメニューを、グルメライターが店舗を訪れ、実食してみました。

目次

【安楽亭】近年赤字続きも、黒字へと転換
【安楽亭】新ランチメニュー935円「肉丼&焼肉ランチ」とは?
【安楽亭】935円「肉丼&焼肉ランチ」実食!
豚スタミナ丼、ハイレベルなおいしさ!
ファミリーカルビ、かなり薄くて値段なり
杏仁豆腐のクオリティが意外に高い!
【安楽亭】「豚スタミナ丼」は“激推し”の一品!

【安楽亭】とは? 近年赤字続きも、黒字へと転換

「安楽亭」の店舗外観(写真:スーパーマーケットファン)

 株式会社安楽亭が運営する焼肉チェーン「安楽亭」。関東1都6県に加え、静岡県の主にロードサイドを中心として合計143店舗(2024年3月時点、同社が公式サイトで公開している同年3月期の決算資料による)を展開している同チェーンですが、近年は赤字決算となる年が多く見られるなど、苦境に立たされています。

 企業のIR情報をまとめているサイト「IR BANK」によれば、過去5年の純利益のうち、20年が6億5600万円、21年が11億2000万円と2期連続で赤字。22年には4億8300万円の黒字を出したものの、23年が2億5400万円の赤字に再び転落と、不安定な状況が続いていました。

 この苦境について、ニュースサイトの「日刊SPA!」は、2023年4月20日に「安楽亭が焼肉食べ放題チェーンで“一人負け”のワケ。宅単価で『1000円以上の差』が」という記事を公開。

 同記事内で、「焼肉きんぐ」や、「あみやき亭」など、同じくロードサイドを主戦場とするチェーンが利益を上げる中、安楽亭が同年の決算で赤字に転落した理由について、客単価の低さや、経営合理化の不足を指摘しています。

 しかし、その後の24年3月期決算では純利益が9億6800万円の黒字へと転換。11月に発表された24年4月から9月期の連結決算でも、純利益は前年同期比3.1%増の5億2700万円を計上し、3月期の純利益予想についても、前期比21.3%減とはなるものの、7億6100万円の黒字を見込むなど、復調を果たしつつあります。

【安楽亭】新ランチメニュー935円「肉丼&焼肉ランチ」とは?

そんな「安楽亭」は、4日にランチの新メニューを発表。かねてよりの人気メニューであるワンコイン丼に、焼肉メニュー1皿を付けた「肉丼&焼肉ランチ」(935円、税込み)の販売を開始しています。

かつては「安楽亭」にそれなりに行っていたものの、近年は食べ放題コースに割高感があることから、「焼肉きんぐ」や「じゅうじゅうカルビ」などの他チェーンばかりを利用し、足が遠のいていた筆者ですが、復調しつつある「安楽亭」のランチメニューに興味を抱いたため、店舗を訪れ、その実力を確かめてみることにしました。

「肉丼&焼肉ランチ」メニュー表(写真:スーパーマーケットファン)

 さっそく店舗を訪れ、「肉丼&焼肉ランチ」を注文してみます。

 どうやら、このメニューでは、メインとなる丼を「豚キムチ丼」、「豚スタミナ丼」、「鶏の唐揚丼」の3つからチョイス。

 さらに、焼肉は「ファミリーカルビ」、「ファミリーロース」、「厚切り豚カルビ」「トントロ」、「豚カルビ」、「豚肩ロース」、「鶏もも」の7種類から選び、好きな組み合わせを楽しむことができるようです。

 今回は「豚スタミナ丼」と「ファミリーカルビ」の組み合わせを試す事にしました。

【安楽亭】935円「肉丼&焼肉ランチ」実食!

「肉丼&焼肉ランチ」。豚スタミナ丼とファミリーカルビをチョイス(写真:スーパーマーケットファン)

 テーブルに備え付けられたタブレットから注文後、10分ほどで商品が到着。選択した丼や焼肉の他、ワカメスープやキムチ、杏仁豆腐などがついていました。また、このメニューにはドリンクバーもついており、ソーダファウンテンから自分でドリンクを注ぐ形で飲み放題となっているのも特徴。

 以下、写真でその魅力をお伝えできればと思います。

豚スタミナ丼、ハイレベルなおいしさ!

「豚スタミナ丼」のアップ(写真:スーパーマーケットファン)
豚肉のほかにはニラと玉ねぎ、ニンニクが乗っていました(写真:スーパーマーケットファン)
具とご飯の間には韓国のりが敷かれています(写真:スーパーマーケットファン)
甘辛の肉と、ちょっと火の通りの浅いニンニクのパワフルな味わいが、ご飯と好相性(写真:スーパーマーケットファン)
味変用のマヨネーズが添えられていましたが、あまり相性はよくないように感じました(写真:スーパーマーケットファン)

 食べる前は、正直あまり期待していないところがありましたが、「豚スタミナ丼」は甘辛の味わいの豚肉に、軽めに火が通されたニンニクの風味のパンチが加わり、名前の通りスタミナが付きそうなハイレベルなおいしさ。

 また、具とご飯の間に敷かれた韓国海苔もしっかりと香りやうま味を丼に足し、それぞれパンチがある味わいの具ながらもしっかりとまとまって絶品の一杯となっています。

 正直、これだけでも十分満足できるおいしさでしたが、気になる点としては、ニンニクは生とまではいかないものの、しっかりと辛さが残っており、人によって好みが分かれそうに思えました。

 また、味変用に添えられたマヨネーズは、かなり蛇足感が強く、完成された味のバランスが崩れてしまうので、個人的には使わないことをオススメします。

ファミリーカルビ、かなり薄くて値段なり

「ファミリーカルビ」(写真:スーパーマーケットファン)
「ファミリーカルビ」をロースターで焼き始めたところ(写真:スーパーマーケットファン)
強火で焼いて少し焦がしてしまった肉(写真:スーパーマーケットファン)
反省を生かし、弱火でじっくりと火を通し、おいしそうに焼くことに成功!(写真:スーパーマーケットファン)
「豚スタミナ丼」のご飯と合わせてカルビ丼にすると、そのおいしさがより楽しめました(写真:スーパーマーケットファン)

 ある程度食べ進めたところで、「ファミリーカルビ」をロースターで焼くことに。肉の量は50gとのことですが、6枚ありました。……ということは1枚8gぐらいということでしょうか。 

 まずは3枚ほど乗せてみましたが、店員さんが点けてくれたロースターの設定が強火になっていたため、一瞬で火が通ってしまったうえに、網に張り付いてしまい、ボロボロ、かつ少し焦がしてしまいました。これはこれで香ばしくておいしいのですが、お肉がかなり薄いので火加減にはかなり気を付けたほうがいいかもしれません。

 慌ててテーブル下部にあるロースターの火力調整を行い、火を弱めたあとに残りの3枚を焼くことで、こちらはちゃんと焼くのに成功。かなり薄めの肉ですので、強火で注意深く1枚ずつ焼くか、あるいはロースターの火を弱めて、火力の弱い所でゆっくりと火を通すような形で調理するほうがいいかも知れません。

 味のほうは、率直に言ってしまえば値段なり、という言葉がぴったりでしたが、ご飯と合わせて食べる分には十分アリ。

 なお、卓上にあった焼肉のタレをはじめとした調味料のうち、今回は甘口、辛口、とろうまタレの3種類を試しましたが、そのまま食べる場合には辛口、ご飯と一緒に食べる場合にはとろうまタレが一番合うように感じました。

卓上調味料。再訪する際はヤンニムなども試してみたいです(写真:スーパーマーケットファン)

杏仁豆腐のクオリティが意外に高い!

わかめスープ。ちょっと薄めですが、「豚スタミナ丼」と合わせる分にはこのぐらいでもいいのかも?(写真:スーパーマーケットファン)
小鉢に入っていたキムチ。酸味が強めのタイプでした(写真:スーパーマーケットファン)
杏仁豆腐。意外(というとも失礼かも知れませんが)なことにトロトロ系でちゃんとおいしいです(写真:スーパーマーケットファン)
ドリンクバーのソーダファウンテン(写真:スーパーマーケットファン)

 わかめスープは塩気もうま味もあっさり目、キムチも酸味が強めと、付け合わせはさっぱり感が強いものでしたが、「豚スタミナ丼」に合わせるにはこれぐらいでもいいのかなと思いました。

 意外だったのは、デザートの杏仁豆腐のクオリティの高さ。こうした定食系の付け合わせについてくるのは、ゼリーのように固まったタイプのものが多いイメージでしたが(もちろん、それはそれでおいしいのですけど)、こちらはトロトロ系でかなり筆者の好みに近いもの。

 取材後に調べてみると、この杏仁豆腐は食べ放題コースで一番安価な「ぶたとりカジュアルコース」(3,058円)も含め、全ての食べ放題で提供されているようです。

 今後同チェーンで食べ放題コースを楽しむことがあれば、こちらをたくさん食べたいと思います。

【安楽亭】「豚スタミナ丼」は“激推し”の一品!

 肉丼と焼肉、ドリンクバーまでついて1,000円以下ということもあり、当初は味に期待していなかった「肉丼&焼肉ランチ」ですが、十分なおいしさがあり、かなりのコスパの良さを感じました。

 特に「豚スタミナ丼」に関しては、かなりの完成度であったことから、筆者としては“激推し”したい一品です。

 一方、今回のランチからコスパの良さを感じたからこそ、より残念に思えてしまうのが食べ放題の割高感。ドリンクバー付きとはいえ、上記で紹介した内臓系以外の牛肉がラインナップにない「ぶたとりカジュアルコース」で3,000円を超えてしまうほか、筆者としては焼肉食べ放題の〆としてマストとも言える冷麺が、「色々充実コース」(6,028円)まで食べ放題に入らないのは、正直かなり微妙に思えてしまいます.

 参考までに、「焼肉きんぐ」で最も安価な「58品コース」は3,168円で、ドリンクバーは別売りながらも、カルビやロースなどの牛肉、冷麺などがラインナップに入っています。

 願わくば、メインである食べ放題についても、ランチと同じようなお得感で楽しませてくれる改善がなされることを期待しつつ、今後も「肉丼&焼肉ランチ」を食べて応援していこうと思います!

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  • 阿左美賢治(ライター)
  • 阿左美賢治(ライター)

    食品スーパー「ヤオコー」を愛する埼玉在住グルメライター。中学3年生で体重100kgを超え、全盛期の30代前半には200kgを超えた業界最大級の巨漢でもある。コンビニやチェーン店のグルメにも詳しい。趣味はスイーツ作り。

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