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チェーン
- 2025/05/16 17:00
「ナポリタン牛丼」が賛否【すき家】、「おいしくない」は本当か? 食べたら「大きな肩透かし」だった!
牛丼御三家の一角である「すき家」が4月22日から販売開始した「ナポリタン牛丼」。ネット上では比較的微妙な評価を受けている同商品が本当においしくないのか、グルメライターが店舗を訪れ実食してみました。
「すき家」の看板(写真:スーパーマーケットファン) 目次
・すき家“珍メニュー”の新作は「ナポリタン牛丼」
・「ナポリタン牛丼」実食! 「大きな肩透かし」のワケ
・「ナポリタン牛丼」カレーと組み合わせると?
・「ナポリタン牛丼」を「すき家特製辛口ソース」組み合わせると?
・「ナポリタン牛丼」味わいはネットでの評判通り凡庸
【すき家】“珍メニュー”の新作は「ナポリタン牛丼」
“牛丼御三家”の一角として知られ、公式サイト内の採用ページによると国内約2000店舗、海外667店舗を展開する「すき家」。
株式会社ゼンショーホールディングスの子会社である株式会社すき家が運営する同チェーンですが、たびたび“珍メニュー”を出すことでも知られています。
過去の例を挙げれば、2006年には「ホワイトシチュー牛丼」というあまりにもパンチの利きすぎたメニューを販売し、物議を醸すことに。
さらに13年には人気アニメ「クレヨンしんちゃん」とのコラボ商品として牛丼の上にソース焼きそばを乗せた「やきそば牛丼」を販売し、こちらも大きな話題をさらいました。
そんな「すき家」が、4月22日から新たな“珍メニュー”を販売開始しています。それが「ナポリタン牛丼」(並盛690円、税込み/以下同)です。
「ナポリタン牛丼」をアピールする垂れ幕(写真:スーパーマーケットファン) 名前の通り、ナポリタンが牛丼に乗ったメニューは、発売当初から「本当に発売するのか」「もはや牛丼の原型を留めてない」「怖いけど1回は食べてみたい」など、やはり多くの注目を集めることに。
しかし、発売後は「まずくはないけど微妙」「牛丼とナポリタンを一緒に食べた味としか表現できない」「思った以上に普通」など、良くも悪くもない、というような評価がネット上で多く見られる状況となっています。
【すき家】「ナポリタン牛丼」実食! 「大きな肩透かし」のワケ
ネット上の評価を見て、「この悪魔合体みたいなメニューで普通なんてことある? ホームランになるか、盛大な空振りかどちらかじゃないの?」と興味を抱いた筆者。
さっそく「すき家」の店舗を訪れ、「ナポリタン牛丼」の並盛を注文。実食してみました。
注文した「ナポリタン牛丼」の並盛(写真:スーパーマーケットファン) 丼の最上部にはナポリタン風味のペンネが乗っており……(写真:スーパーマーケットファン) その下にはちょっとナポリタンのソースと混じったお馴染み牛丼の具が(写真:スーパーマーケットファン) さらにその下にはご飯という構成です(写真:スーパーマーケットファン) 丼の最上部にはナポリタン風味のペンネが乗っており、その下にはちょっとナポリタンのソースと混じったお馴染み牛丼の具が。さらにその下にはご飯という構成です。
その味わいは、結論から先に言うと筆者も同じく「別に普通だな……」との評価をせざるを得ませんでした。
まず、このナポリタン自体の味わいが、かなりマイルドであったのが一つの大きな肩透かしポイントの一つ。
そのままであれば、甘みと塩気のバランスと、ケチャップの風味の調和のとれたおいしいナポリタンというところですが、濃い味の牛丼と合わせるとその個性がかなり薄れてしまいます。
パスタに麺状のスパゲッティなどではなく、ペンネを採用したのも、ご飯や牛丼の具と合わせて食べやすいようにする工夫であることは理解ができますし、クニュクニュとした食感そのものは好印象。
しかし、それ故におさまりが良くなりすぎて、結果としてインパクトがなくなっている部分があるかもしれません。味としてはおいしくないわけではない、でもあえてこれを食べようというハマる部分もない、口さがなく言えば、まさに「凡庸」という言葉がぴったりの味わいと言えるでしょう。
おいしくないわけではないけど、あまりにも普通過ぎる……!(写真:スーパーマーケットファン) 【すき家】ナポリタン牛丼を味変するなら?
「意外と“味変”したらおいしくなるかも……?」と望みをかけ、卓上にあった調味料の数々を試してみました。
卓上調味料による味変を試みたものの、どれも「ナポリタン牛丼」ゆえ、というおいしさには至りませんでした(写真:スーパーマーケットファン) しかし、こちらもやはり調味料の個性の強さにナポリタンが負けてしまい、良さを生かせたとは言えない感じに。
強いて言えば、「和風ドレッシング」と「胡麻ドレッシング」はおいしさとしてはかなりアリの部類でしたが、やはりナポリタンの個性を潰した上でのおいしさに過ぎないように思えました。
「和風ドレッシング」をかけたところ(写真:スーパーマーケットファン) 「和風ドレッシング」と「胡麻ドレッシング」をかけるとおいしさそのものはレベルアップ。でもナポリタンの味はほぼわからなくなります(写真:スーパーマーケットファン) 【すき家】「ナポリタン牛丼」をカレーと組み合わせると?
思った以上に何とも言えない結果になってしまった「ナポリタン牛丼」の実食に、頭を抱えた筆者でしたが、注文用のタブレットを見ていると、単品でも「ナポリタン」(210円)が注文できることを発見。
「同じ洋食カテゴリだし、『カレー』(並盛490円)と相性が良かったりしないかな?」と考え、両者の組み合わせを試してみることにしました。
続いて注文した「カレー」の並盛と単品の「ナポリタン」(写真:スーパーマーケットファン) こちらは、カレーのベースにトマトが足されて牛丼よりもマッチングは良いものの、やはりハマるおいしさとは言い難い味わい。無難な味に落ち着いてしまいます。
「カレー」の並盛にナポリタンをドッキング!(写真:スーパーマーケットファン) 牛丼よりもマッチングは良いものの、やはりハマるおいしさとは言い難い部分がありました(写真:スーパーマーケットファン) 卓上調味料も同じく試してみたところ、牛丼と同じく「胡麻ドレッシング」と合わせるコクが加わり一番おいしいように感じましたが、こちらもやはりナポリタンを生かせたとは言い難い組み合わせでした。
【すき家】ナポリタン牛丼を「すき家特製辛口ソース」を組み合わると?
“ナポリタンカレーチャレンジ”も失敗に終わったところで、筆者はついに“最終兵器”に手を出すことに。
「すき家」はカレーを注文すると、「すき家特製辛口ソース」なる調味料が一緒についてきて、これにより好みの辛さに調整することができます。
「カレー」についてくる「すき家特製辛口ソース」(写真:スーパーマーケットファン) スパイスの風味と強烈な辛さを持つこのソースを、いつもはライスにふりかけたり、ルーに混ぜ込んだりして楽しんでいる筆者ですが、今回は敢えてナポリタンだけに混ぜ、それをカレーやライスと一緒に食べてみることにしたのです。
ナポリタンにかけまくり激辛に!(写真:スーパーマーケットファン) 当然、比較的繊細なナポリタンの風味はまったく感じられなくなってしまったものの、甘口のカレーとライスのホッとするような味の組み合わせに、ペンネの食感と「すき家特製辛口ソース」の強烈な風味が追ってくる、という味や食感のレイヤーが生まれ、かなり完成度の高い味わいに。
カレーとライス、ペンネ、辛口ソースの味わいや食感が複雑に絡み合いハイレベルなおいしさの「激辛ナポリタンカレー」が完成! なお、ナポリタンの風味は完全に消えています(写真:スーパーマーケットファン) ナポリタンの味わいを活かすどころか完全に消し去る方向でのアレンジとなってしまいましたが、筆者の一番のオススメはこの「激辛ナポリタンカレー」という結果となりました。ぜひ皆さんも試してみてください!
【すき家】ナポリタン牛丼、味わいはネットでの評判通りだった
ネットでの評判通り、少し凡庸すぎるきらいのあった「すき家」の「ナポリタン牛丼」。
今回はアレンジとして「ナポリタン」とカレーとの相性もチェックしてみましたが、筆者ではその真価を完全に引き出せたとは言えない結果となってしまいました。
グルメライターとしては忸怩たる思いがありますが、一方で感じたのは「この『ナポリタン』が合う一品を探してみたい!」ということ。
同チェーンでは牛丼やカレー以外にも「うな丼」(並盛980円)や、「まぐろたたき丼」(並盛680円)、「旨だしとりそぼろ丼」(並盛500円)など、さまざまなメニューが存在しています。
その中にはもしかすると、「ナポリタン」とお互いを高め合う相性のいいものがある可能性もあるのではないでしょうか。
個人的なリベンジとして、筆者はこれからも様々なメニューと「ナポリタン」の組み合わせを試していこうと思っています。もし皆さんが「ナポリタン」と相性のいいメニューを見つけたら、ぜひ教えてくださいね!
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